
--はじめに
人と話をしていて、この人は育ちがいいんだろうなと感じたことはありませんか?その人の雰囲気であったり、仕草であったり、理由は様々だと思います。今日はそんな、育ちがいい!と感じさせる話し方のコツをご紹介します。
■ 育ちがいいんだろうな・・・と感じる瞬間
≪男性の場合≫
(1) 言葉づかいがきれい
今どきの言葉、省略した言葉など、時代に合わせた言葉づかいがあります。育ちがいい男性はこのようなトレンドに一切流されることはなく、いつも綺麗な言葉づかいを意識しています。
人によっては感情的になることもあるでしょう。しかし育ちがいい男性は、自分をコントロールする術を知っているので、乱れてしまうことはありません。相手に合わせて敬語を使ったり、ゆっくり言葉を話すようにしたり、育ちの良さが話し方からもすぐにわかるでしょう。
(2) 常識がある
育ちがいい男性は、あらゆる経験を積み重ねていますので常識があります。特に対人関係は、子供の頃からあらゆるジャンルの人との接点があるので、思いやりや優しさで溢れています。
例えばデートの時、彼女が高いヒールの靴を履いていたら、転ばないようにゆっくりと歩くスピードを合わせてくれます。他にもお年寄りがいたらすぐに席を譲るなど、心の広さが自然と優しさやマナーとなってあらわれています。感謝の気持ちや相手の立場になって考えられる人こそ育ちがいい男性なのです。
(3) 食べ方がきれい
デートの時、好きな人と二人きりで食事をする場面は、多くあると思います。一見何気ない場面ですが、ご飯をどのように食べるかによって、育ちの良さがある程度見えてきます。
例えば、ご飯をキレイに食べられているかどうか。マナーよく食べられているかどうか。周りを気にして合わせながら食べる人。人に見られている意識を持って、きれいにご飯を食べる人など。
食べ方でその人の「人となり」や「品」、「常識」も少なからずわかります。トータルバランスで「育ちの良さ」が見え隠れする場面でもあると思うので、是非チェックしてみてください。
≪女性の場合≫
(1) 気配りができる
周りに気を遣い、気を配ることができる女性は男性に「育ちがいい」と思われやすいです。顔や服装などの外見に関係なく、気配りができる女性は男女関係なく上品な印象を与えます。
周りのことを考えられる人は、相手目線で物事を捉えることができる人です。仕事やプライベートでもほんの些細なことにも気が利いて周りに気配りができるので、男女関係なく良い印象を与えます。
困っている人に手を差しのべたり、人が面倒だと思うことを率先してこなしたりする親切な女性は、その立ち振る舞いから心が清らかで「育ちがいい人」という印象を与えるのです。
(2) 言葉づかいがきれい
男女問わず、言葉づかいが綺麗で丁寧だと、それだけで「この人は育ちがいい」という印象を与えます。
言葉づかいにはその人が育った環境や周囲の影響があらわれますので、「言葉づかいがきれいな人=育ちの良い人」という印象を与えやすいです。言葉づかいが良いだけで、その人の印象も良くなります。言葉を選ぶことができたり、敬語も正しく使えたりするので知的な印象を受けます。
また、語彙力があると、表現力が豊かな人とも言えます。
場面に応じて適切な言葉づかいができたり、普段の言葉づかいからきれいで丁寧だと、「礼儀正しい」=「育ちが良い」という印象を与えるのです。
(3) 身なりが清潔
いくら本当に育ちが良かったとしてもあちこち汚れていたり、ボロボロな格好だったりすれば良い印象は受けません。清潔感のある身だしなみは社会人としてのマナー。育ちの良さがあらわれるところなのです。
人の印象は「外見の印象」、いわゆる「見た目で判断されやすい」ので、顔まわりのメイクやヘアスタイルにばかり気を遣うのではなく、服装にも気を配りましょう。そして、「いつも人に見られている」という意識を持つことが大切です。
清潔感のある服装を着こなしている女性は、男性から見ても魅力的で「育ちがいい」と思われやすいでしょう。
■ 「上品な人」とはどのような人なのか
上品な人には特徴的な共通点があるものです。世の中には様々な人がいますが、その中でもどことなく上品さを感じさせる人がいます。
どのような仕草が周りの人に上品だと感じさせるのかご紹介します。
(1) 立ち居振る舞いががさつでない
上品な人の特徴の一つには、立ち居振る舞いががさつでないという特徴があります。中には歩くときにはバタバタと音を立ててしまったり、扉を開けるときに勢いよくバタン!と開け閉めする人もいます。そういった振る舞いでは、周囲にいる人もその音に驚いてしまいますし、決して上品には見えないのです。
上品な人は歩くときもきれいな姿勢での歩行を意識していますし、扉を開け閉めするときにはあまり音を立てないように気を付けています。
また、物を渡すときにも片手で渡すのではなく、両手を添えて相手に手渡すようにします。上品さを感じさせるのは、立ち居振る舞いが荒っぽくないということがとても大切です。
(2) 字がきれい
上品さを感じさせる特徴の中には、字がきれいであるという特徴があります。字がきれいな人はどことなく上品さを感じさせるのです。雰囲気が上品に見えても、書いている字が汚ければ、上品な印象が失われてしまいかねません。
その上品な印象を保つためにも、きれいな字を書くように心がけましょう。字をきれいにしようと思っても、一朝一夕にはきれいにする事ができません。字をきれいにするためには、ある程度の練習が必要となるのです。
今は書店に字をきれいにする練習帳のようなものが販売されていますから、そういったものを活用するのも良いでしょう。
また、字を書くときに、一文字一文字丁寧に書くということを意識してみましょう。丁寧に字を書くことで、上品な人に一歩近づくことができるのです。
(3) 挨拶がしっかり身についている
上品な人というのは礼儀正しく、TPOに応じたマナーがしっかりと身についています。上辺だけの所作ではなく礼儀作法がきちんと板についているため、どのような状況でも決して慌てることなく、落ち着いて振る舞うことができるのです。更に上品な人はいつも穏やかで優しい表情をしており、真心のこもった挨拶がごく自然とできます。
誰に対しても差をつけることなく、穏やかな態度を崩すことがありませんから、周りに好印象を与えられるのです。
このように上品な人というのは社会生活を営んでいくうえで必要となる常識やルール、教養等をしっかり持っています。周囲に決して不快な印象を与えないのが上品な人だと言えるでしょう。
■ 「上品な話し方」を身につける話し方のコツ
普段自分がどのように話しているのかなんてなかなかわからないものですよね。 自分ではそんなつもりはないのに周りからは「言い方がキツい」とか「話し方が子供っぽい」などと言われてしまうこともあるかもしれません。是非「上品な話し方」を身につける話し方のコツを参考にしてみてください。
(1) できるだけ美しい言葉を選んで使う
普段あなたはどのような言葉を使っていますか。無意識のうちに乱暴な言葉やあまりきれいではない若者言葉を使ってしまうことはありませんか。使う言葉によっては相手が受ける印象が変わってしまうだけでなく、自分自身のセルフイメージまでもが左右されてしまいます。
美しい言葉を発すると自然と気持ちも優しく穏やかになりますし、反対に乱暴な言葉を使えば自分の心まで荒んでしまうことになるかもしれません。
意識して口にする言葉を美しいものや丁寧なもの、響きがきれいなものに変えてみてください。あなたの心や振る舞いも自然と優しく洗練されたものに変わっていくはずです。
(2) しっかり相手の目を見て話す
当たり前のことではありますが、しっかり相手の目を見て話すということも大切です。挨拶を交わすときや会話をするときなど、目を見て話せるというのは、相手と向き合おうとしている証拠です。
上品な人は、自分を理解して前向きに生きているので、周囲ともきちんと向き合おうという気持ちを持っています。
また、目を見て話すことで、顔の表情も確認できるので、これ以上触れられたくないというような相手の感情も感じることができます。上品な人がちょうどいい距離感を保てるのも、目を見て話す特徴があるからと言えます。にこやかに相手の目を見て話せるようになりましょう。
(3) 正しい日本語を使っている
正しい日本語というと難しく聞こえますが、丁寧な言葉選びができると上品な人に見られます。流行り言葉や略語を使わず日本語を大切にしていることが重要です。悪口や汚い言葉を使ったり、目上の人に対して敬語が使えないということがないようにしましょう。
きれいな言葉づかいをしていると、初対面の人にも上品な印象を与え、好感をもたれやすく良い関係をつくることができます。普段から間違った日本語を使わないように心がけましょう。
(4) 相手に合わせた話し方ができる
上品な人は相手に合わせて巧みに話し方を変化させられるところも特徴です。
目上の人には敬語で、同僚など親しくなった相手には少し語尾や表現を和らげるなど、相手が受け入れやすい言葉を使うことができます。また、相手に合わせることが上手なので、堅苦しくなく近づきやすい雰囲気をつくることができます。話の内容もわかりやすいので、仕事でも「この人から話を聞きたい」と思ってもらいやすいです。
--終わりに
さて、育ちがいい!と感じさせる話し方のコツをご紹介しましたがいかがでしたか?正しい言葉づかいや目線の送り方、落ち着きのある対応など細かなことに気を配り、「The 上品」を目指しましょう。気がついたら上品のお手本になっているかもしれません。