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間違えやすいビジネス敬語!マナーの基本|話し方教室VOAT【ビジネス】

2020.11.05

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はじめに


敬語は相手に対して敬意を表します。
正しい敬語を使用して話すことで、聞き手の心にはプラスの感情を生み出します。
逆に正しい敬語を使うことができないと、態度で敬意を表しても相手に不快感などマイナスの感情を与えてしまう可能性があります。
ビジネスの場面での不適切な言葉づかいは、大切な信用にも影響を及ぼしかねません。
逆に適切な敬語を使うことができると、円滑なビジネスコミュニケーションや信頼を築くことにつながります。
社会人としての基本的なマナーとして、相手や状況に応じて相応しい敬語を瞬時に判断して適切な言葉を使うことができるようにしましょう。


■「敬語」はビジネスシーンに合わせて使い分ける


敬語は一般的には「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類に分かれます。
それぞれのビジネスシーンに合わせて上手く使い分けてください。


(1)尊敬語


相手が自分よりも目上の人を敬う場合に使用します。
相手や話題に登場する人物、その人物の物や動作、状態などを高めることで敬意を表します。
ビジネスにおいては上司や社外の人に使います。


1.動詞に「お or ご ~になる」を加える。
例)見る→お聞きになる
例)見る→ご覧になる


2.動詞とは違う言葉に変える。
例)言っていました→おっしゃっていました
例)どうしますか→いかがいたしますか
 

(2)謙譲語

相手が自分よりも目上の人を敬う場合に使用します。 自分や話題に登場する人物の動作や状態を謙遜してへりくだった表現をすることで相手を高めて敬意を表します。


1.動詞に「お or ご ~になる」を加える。
例)会う→お目にかかる
例)待つ→お待ちする


2.動詞とは違う言葉に変える。
例)行く→うかがう、参る
例)言う→申す


(3)丁寧語


相手との立場の上下は関係なく、丁寧な表現で相手に敬意を表します。
「です」「ます」といったカジュアルな表現と比べてかしこまった丁寧な表現です。
名詞に「お」や「ご」を言葉の頭につけて、表現の上品さや美しさの水準を上げて相手に丁寧な印象を与える言葉です。
ビジネスシーンでは基本的に丁寧語を使用します。
「です」、「ます」、「ございます」を丁寧語、「ご」「お」といった接頭語をつける言葉を美化語ということもあります。


■え、これは敬語じゃないの?間違えやすい敬語


自分では敬語だと思って使っていた言葉が、実は敬語ではなくて上司やお客様に失礼な言葉や表現であるかもしれません。
間違えやすい敬語をまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。


1.了解しました
つい気軽に使ってしまいがちですが、厳密には敬意のないフランクな表現です。
敬語としては「承知しました」または「かしこまりました」が正しいです。


2.すいません
「すいません」は「すみません」の口語として定着した言葉です。
目上の人に用いると失礼な表現にあたります。
ビジネスシーンでは「すみません」を使うことさえ良くないとされている考え方もあります。


3.ご苦労さまです
目下の人に対して用いる言葉です。
適切なのは「お疲れさまです」です。


4.いつもお世話様です
「お世話様です」は、「ご苦労さまです」と同じく目上の人に用いるべき言葉ではありません。
「いつもお世話になっております」が正しいです。


5.とんでもございません
「とんでもない」で1つの単語です。
「とんでもないです」が正しいです。


6.お体をご自愛くださいませ
「自愛」という言葉自体に「体を大事にする」という意味が含まれています。
「ご自愛くださいませ」が正しいです。


7. お時間よろしかったでしょうか
今話せる状況にあるかの確認は礼儀として大切ですが、「よろしかった」という過去形の表現はおかしいです。
「お時間いただいてもよろしいですか」が正しいです。


8.お名前をちょうだいできますか
「お名前をお聞かせいただけますか」と「お名刺を頂戴できますか」とが合わさってつくられた言葉であるといわれています。
「お名前をうかがってもよろしいでしょうか」が正しいです。


9. ご一緒します
「ご一緒」は対等な関係同士で使われるものです。
目上の人から「一緒にいくか?」と誘われたときには「お供させていただきます」が正しい表現です。


10.お座りください
「座ってください」の尊敬表現として間違いではないのですが、ビジネスシーンでは「お掛けください」が正しいです。


11.おわかりいただけたでしょうか。
「ご理解いただけたでしょうか」が正しいです。


12.わが社
「弊社」「当社」が正しいです。


13.どうしますか
「いかがいたしますか」が正しいです。


14.なるほどですね
「おっしゃるとおりです」が正しいです。


15.大変参考になりました
「大変勉強になりました」が正しいです。


■自分と相手、社内の人間の呼称


社内と社外では、呼称が変わります。
社内では「名字+役職名(課長、部長など)」と役職名に敬意の気持ちを表して呼びます。
しかし、社外では顧客や取引先に対してへりくだる意味で「(役職名)の名字」もしくは呼び捨てにするのがマナーです。


(1)人や自分の呼称


1.役職での呼称
役職についている人を呼ぶ場合は、正式な役職名で呼ぶのが正しいです。
同じ役職の人が複数いる場合は、「名字+役職」で呼ぶと区別ができます。


2.社外の人の呼称
社外の場合には必ず名字をつけて呼びます。
役職のない人は「(名字)様」と呼びます。
一緒に仕事をする機会が増えて信頼関係を築くことができたら、「名字さん」と呼ぶのも良いでしょう。


(2)社外の人と自社の人物を話題にするとき


自社の役職者の呼称は2通りあります。
1.名字のみ(呼び捨て)
2.「役職名」の「名字」(役職名の名字)


(3)自分の呼称


自分のことを話すときは、状況によって使い分ける必要があります。
使い分けを誤るとおかしな印象を与えてしまいます。
5つの呼び方を紹介しますので、それぞれのシーンに応じた使い分けができるように考えながら確認してみてください。


1.私(わたし)
日常生活でもビジネスの場面においても、最も万能な一人称です。


2.私(わたくし)
「わたし」よりも固い表現なので目上の方との会話や公の場では「わたし」よりも適しています。


3.当方(とうほう)
所属する組織としての意見を述べる場合に適しています。


4.小職(しょうしょく)
社外の人に向けて使う一人称です。
当方と違って個人的な意見を述べるような場合に適しています。


5.小生(しょうせい)
口頭で使われることはなく、手紙や封書で使われます。


※「僕(ぼく)」「俺(おれ)」「自分(じぶん)」といった呼称は、ビジネスの場面では適していません。


■二重敬語に注意!


二重敬語とは、敬語を二つ重ねて使用することです。
二重敬語は過剰な表現で、不適切な言葉づかいといえます。
敬語は多く使えば敬意が高まるわけではありません。
過度な敬語は意味が伝わりづらくなったり、場合によっては失礼になってしまう場合もあります。
以下によくある二重敬語を挙げましたので、確認して気をつけて下さい。


× ご連絡させていただきました。
○ ご連絡いたしました。


× お客様がお見えになられました。
○ お客様がお見えになりました。


× ご覧になられる
○ ご覧になる


× おっしゃられたように
○ おっしゃったように


× お召し上がりになる
○ 召し上がる


× お越しになられる
○ お越しになる、いらっしゃる


× お立ちになられる
○ お立ちになる/立たれる


× お帰りになられる
○ お帰りになる/帰られる


× ご希望になられる
○ ご希望になる/希望される


× ご参加なされる
○ ご参加になる


× どちらにいたしますか
○ どちらになさいますか


× お話しになられる
○ お話しになる


× お帰りになられる
○ お帰りになる


終わりに


ビジネスシーンにおいては、各場面によって敬語表現をうまく使い分けていく必要があります。
敬語の使い方を理解することは、自分や相手の立場と状況を瞬時に判断していくことでもあります。
そこで忘れてはいけないこととして、敬語の正しい使い方に加えて、相手に対する敬意や思いやりです。


使い方が完璧な敬語だとしても、肝心な相手への配慮が足りなければ、言葉はただの記号でしかなく伝わりません。
むしろ相手への敬意がこもった言葉は、敬語として未熟であっても気持ちが伝わります。
言葉遣いはその人の人格を表わします。
敬語に関して正しく理解をして、相手や状況に合わせた正しい敬語で円滑なコミュニケーションをとりましょう