2022.07.20
具体的には、電話やメール、手紙、手話などといった様々なツールを使いながら、「書く」「話す」などの行為で、自分の伝えたいことを相手の目や耳に届ける。これらのやり取りを総じて「コミュニケーション」と呼んでいます。
例えば、コミュニケーション能力が高い人の特徴として、下記のような例が挙げられます。
・聞き手の興味を引くような話し方が出来る。
・老若男女それぞれに合った話し方、手段で会話ができる。
・物事を論理的、かつ簡単にわかりやすく話すことが出来る。
・意見の違いがあっても上手く折り合いをつけて解決することが出来る。
・1つのテーマから会話を膨らませることが出来る。
・打ち解けやすい雰囲気、気兼ねなく話せる人柄である。
・常に相手の立場に立ち、物事を考えることができる。
こういった特徴は、ほんの一例に過ぎませんが、このような対応が出来る人ほど、コミュニケーション能力が高く、良好な人間関係を構築するのが上手い傾向にあります。
このコミュニケーション能力は、仕事をする上でも非常に重要な能力とされています。
例えば、企業が新卒採用の面接時に重視する点として「コミュニケーション能力」を一番に挙げています。現代社会においてもコミュニケーション能力がいかに重要視されているかがわかるかと思います。
(1)生きるために必要な欲求(食欲、呼吸、睡眠など)
(2)安全・安心な環境(住居)で暮らしたいという最低限の欲求。
(3)他者に受け入れられたい欲求。
(4)他人に認められたい、高く評価されたい欲求。
(5)自分にしか出来ないことを実現したい欲求。
という(1)から(5)への順番で欲求が生まれるそうです。
その内の(3)と(4)を満たす条件として、第三者とのコミュニケーションが必要不可欠となっているのです。
そして、このコミュニケーションが上手くできた時、他者に受け入れられ、評価されることになり、人として大きな幸福感を得ることができるようになります。
・伝えたい事はなるべく手短にまとめて伝えましょう。
話が長くなると、途中から相手は他の事を考えやすい状態になります。
伝えたい事が5つあっても2つまでにしておく、なるべく不必要な言葉は排除する、など相手の集中力に配慮した話し方が重要になります。
また、人は言葉で伝えられた事よりも、その時心で感じた事を強く記憶します。
具体的に言われた言葉よりも、それを言われた時の"気持ち"を記憶しています。
例えば『〇〇が出来たね、すごいね!』の言葉そのものよりも、『○○が出来たら褒められて嬉しかった』などの感情が優先して残って、それが自信へと変わります。
上手くいくことも、上手くいかない事も、感情をポジティブに動かす言葉を見つけてあげましょう。
・重要な部分をはっきりと大きな声でわかりやすく伝える。
最初に一番伝えたい結論をはっきりと大きな声で話すことにより、相手は意識して記憶に留めようとします。また「今から話すところが凄く重要で」などといった相手が耳を傾けるように促す言葉を前置きで入れると、あなたの発言に注目して聞いてくれるようになります。
また、どんなに話が面白い人でも、相手の知らない言語や専門用語を使って話してしまうと、相手には上手く伝わらないでしょう。聞き手のレベルに合わせてシンプルに分かりやすい言葉で伝えることも大切です。
・言葉だけではなく、表情や仕草などから察知し、共感と先回りの対応を心がける。
相手が今どのような気持ちでいるのか、こちらの想像ではなく、今現在その人が思っているであろうことを考えます。前向きか、消極的か、またはどんなタイプの性格なのかも把握できると良いです。良い意味で『相手の顔色をうかがう』ことから思いやりをもった対応ができます。
この際に注意しなければならないのが、観察している時の自分の表情です。相手は無表情でじっと見られると怖いと感じて警戒心を抱いてしまいます。笑顔などの柔らかい表情でコミュニケーションを取ることが大切です。
また、人にはそれぞれ人から触れられたくない部分を持っているものです。例えば家族のことやお金のことなど、会話の中で相手の反応をよく観察し、ナイーブな部分についてはそっとしてあげるなど、察することも大切です。
・自分から質問していく
聞く力をつけるには、質問をすることもポイントの一つになります。質問をすることで相手の話をしっかりと聞いている姿勢をみせることができます。すると相手は自分に対して親近感を持ち、信頼関係にも繫がります。さらに会話も弾むので、より詳細な情報を受け取ることができるようになります。