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どもり/悩みに対する話し方のコツ|話し方教室VOAT

2021.05.19

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(1)「どもり(吃音)」とは


「どもり(吃音)」とは、言葉が繰り返してしまったり、つまったりして流暢に話すことができない状態のことをいいます。
WHO(世界保健機関)の診断基準では「吃音症」と定義されています。
アメリカの精神医学会が作成した精神疾患や精神障害の分類マニュアルでは「小児期発症流暢症」といいます。
成人してから発症した場合は「成人期発症の流暢症」です。


どもり(吃音)は話し方だけの問題ではなく、心理的な要因が大きいとされています。
改善するためには、ボイストレーニングだけでは十分とはいえません。
言語聴覚士や吃音専門家のサポートを受けることをお勧めします。
しかしながら、ボイストレーニングによる訓練によって話し方を変えると「話しやすくなる」効果はあるといえます。


(2)「どもり(吃音)」の3つの問題


どもり(吃音)による問題は「言葉」、「心理的なダメージ」、「誤解や偏見」の3つに分けることができます。


1.「言葉の問題」
本人の意思とは裏腹に言葉が繰り返してしまったり、引き伸ばされたり、つまったりしてしまうことです。


2.「心理的なダメージ」
どもってしまうことにコンプレックスを感じて、自分を卑下してしまうことです。


3.「誤解や偏見」
わざと変な話し方をしていると誤解されてしまったり、からかわれてしまうことです。
「どもり(吃音)が感染する」など科学的な根拠が全くないこと言う人もいます。


(3)「どもり(吃音)」の治療法


原因や症状が多種多様で複雑なため、確立された治療法は存在していません。
症状を軽減する方法は複数あって、その効果にも個人差が大きくあります。
ここでは4つを紹介します。


1.病院
リハビリテーション科がある病院や耳鼻咽喉科では、言語聴覚士の指導や支援を受けることができます。


2.学校
通級指導教室では、指導と支援を受けることができます。


3.有志での集まり
当事者同士の自助組織「言友会」、「日本吃音臨床研究会」などでのワークショップでアドバイスを受けることができます。


4.話し方教室
どもり(吃音)専門家による指導や支援を受けた後という前提ですが、自分の声や話すことに自信がつくと症状が軽くなることがあります。
単純にゆっくり話す、声を高くするということではなく、思うように発声をコントロールする技術を身につけることが必要になります。
発声のコントロールが上手くできるようになると「ある程度は滑らかに話せる」という安心感が生まれます。
この安心感がどもりを軽減することにつながります。
また、教室に通うことで「話す」ということに「慣れる」という効果も期待できます。


(4)どもり(吃音)対策
ほんの一例ですが、自宅でもできる訓練やトレーニングをご紹介します。
どもり(吃音)の話し方を軽減する練習や対策をすることで、どもり(吃音)が少なくなったり、心配や辛い気持ちも軽くなります。


・丹田部に力を入れて、第一語を引き伸ばしてゆっくり話す。
・文節で区切ってゆっくりはっきり話す。
・息を吐ききる。
・よく話す機会のある言葉や内容(自己紹介など)を繰り返し「人前」でゆっくり話す。
・日記をノートに書いて、考えを整理する。
・癖になってしまっている言葉「あのー」などをあえてはっきり言う。
・自分がなるべく自然体で話せるコミュニケーション方法(間、呼吸)を見つける。