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喪主の挨拶で失敗しない為に!挨拶の例文と作成のコツ|話し方教室VOAT【冠婚葬祭スピーチ対策】

2021.04.13

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-はじめに


一般的に故人ともっともつながりが深かった者が務める《喪主・もしゅ》は、お葬式においてさまざまな役割があります。はじめてその責任を果たす立場であれば不安も大きいと思います。そこで、今回は《喪主・もしゅ》ついて紹介していきます。参考にして下さい。


■ 喪主とは?


喪主(もしゅ)とは遺族の代表者であり、葬儀(そうぎ)葬式(そうしき)の主催者になります。故人(こじん)に代わり、弔問(ちょうもん)を受けるのが主な務めになります。
弔問とは死者の家を訪問し、くやみを言うこと。多くの方が関わる葬儀内容の取りまとめや弔問客(ちょうもんきゃく)や僧侶(そうりょ)への対応など、滞(とどこお)りなく葬儀を進めるための重要な役割となります。誰が喪主を務めるのかは遅くとも、通夜(つや)の前までには決めておきましょう。
喪主を決めるのには、特にルールなどはありません。故人の家族が相談し合い喪主を決めていきます。故人が生前に喪主を指定している場合は、できる限り希望にそうようにしましょう。


《一般的な慣習、ならわしは次のような順番で決めていきます》
1〈故人の配偶者〉
2〈故人の長男〉
3〈故人の次男以降の直系の男子〉
4〈故人の長女〉
5〈故人の次女以降の直系の女子〉
6〈故人の両親〉
7〈故人の兄弟姉妹〉


故人に配偶者や血縁者がいない場合、友人や知人などが喪主を務めることになります。またそういった方もいない場合、葬儀社が喪主を代行する場合もあります。葬儀に関する最終の決定権を持つのが喪主になります。ですが、喪主がすべてやることはありません。葬儀全般の実務は世話役や葬儀社などに任せて下さい。葬儀当日は自ら動くことをしないよう役割を分担するのがよいです。


《喪主の主な仕事》
〈葬儀を依頼する葬儀社の決定〉
〈通夜や葬儀の日時の決定〉
〈親戚、知人・友人、僧侶などへの連絡〉
〈葬儀の手配〉
〈弔問客への応対〉
〈通夜でのあいさつ〉
〈僧侶への応対〉
〈葬儀内容の決定〉
〈葬儀でのあいさつ〉
〈金銭の管理〉
〈世話役、ご近所へのお礼〉
〈葬儀終了後の後片付け、御礼など〉


喪主は葬儀後の年忌法要(ねんきほうよう)や仏事(ぶつじ)の主催者にもなるのが一般的ですので、責任を持って務めましょう。
年忌法要とは、百か日(ひゃっかにち)の法要が済んだ後、毎年の祥月命日(しょうつきめいにち)に行う法要(ほうよう)のことです。
亡くなった年の翌年の祥月命日に行われるのが〈一周忌(いっしゅうき)〉で、この法要は、近親者や友人・知人などを招いて比較的大規模に行います。僧侶を招いて読経(どきょう)してもらい、式の後には、会食の席を設けます。〈三回忌〉にも、近親者や親しかった友人、知人などを招くのが一般的ですが、それ以降はだんだんと招く人数を減らしていき〈七回忌〉以降は内輪だけでささやかに行うことが多いようです。
仏教では死後33年経つと、どんな人でも無罪放免(むざいほうめん)となり、極楽浄土に行けるとされます。そこで、年忌法要(ねんきほうよう)は、〈三十三回忌〉を最後に切り上げるのが一般的です。これを《弔い上げ(とむらいあげ)》といい、戒名(かいみょう)を過去帳(かこちょう)に転記し、位牌(いはい)を菩提寺(ぼだいじ)に納めます。 菩提寺とは、自身の先祖代々のお墓があるお寺のことで、菩提所(ぼだいしょ)と呼ばれることもあります。〈三十三回忌〉は、最後の法要ということで、親戚や友人知人を招いて盛大に行うこともあります。


■ 喪主の挨拶はいつする?


喪主(もしゅ)は、遺族の代表として1日目の〈通夜〉と二日目の〈告別式〉を行う立場にあります。そのため、多くの弔問客(ちょうもんきゃく)に対して、そして親族に対して、流れの中でお礼の挨拶をする必要がありますので、そのタイミングについて見ていきましょう。


〔参列者に対して〕


通夜式の終了時、告別式終了時もしくは出棺(しゅっかん)の時。
参列者に対して喪主が故人に代わり挨拶を行いますが、最近は、司会者により代読されることもあります。
また、家族葬、火葬式でとり行われる場合は、喪主の挨拶はありません。 内容は、弔問客へのお礼、そして故人の生前のご厚誼(こうぎ)へのお礼が含まれていれば、定型文にこだわらずに自分の言葉を含めて挨拶を行っても問題ありません。
何を話したら良いか心配な場合は、葬儀社が定型文を用意してくれますので、それを参考にしましょう。心配な場合は、事前に紙に書いておき、それを読み上げても大丈夫です。


〔挨拶のポイント〕


通夜、または葬儀が滞りなく済んだことに対し、関係者に〈感謝の意〉を表して下さい。「故人をしのびながら話を聞かせて欲しい」「ささやかな食事を召し上がって欲しい」ということを伝えましょう。


〔親族に対して〕


親族以外の方が参列される場合もあります。それぞれのタイミングでの挨拶の基本と注意点を見ていきましょう。通夜振る舞い、精進落とし(しょうじんおとし)の時。参列者が食事をする前に挨拶をします。食事については、家族、親族、友人が参加するケースと、一般会葬者も含めて参加するケースとさまざまですが、さほど形式にこだわった挨拶でなくても差し支え(さしつかえ)ありません。


〔挨拶のポイント〕


前置きは不要です。長文も避けて下さい。まず、内容を整理します。


1〈参列者へのお礼〉
2〈故人が生前お世話になったお礼〉
3〈故人の思い出やエピソード〉
4〈今後の支援のお願い〉


事前に挨拶文を書きましょう。話すときは落ち着いて、ゆっくりと!


■ 通夜での挨拶の例文


通夜の際は〈通夜式・終了時に挨拶〉を行います。以下のような順番が通例になります。


1〈参列者に対する参列への感謝〉
2〈告別式の日程や場所の案内〉
3〈結びの挨拶〉


〔通夜での例文1〕


本日はご多用の中、故人・○○の通夜式に参列いただきまして、心よりお礼申し上げます。故人もさぞかし喜んでいることと存じます。尚、明日の葬儀は○○時より○○で、執り(とり)行う予定です。葬儀につきましては、ささやかではございますが、別室にお食事の席を設けております。お都合のよろしい方は、ぜひ故人の思い出話など、お聞かせ願えればと存じます。本日は誠にありがとうございました。


〔通夜での例文2〕


本日は、お忙しいところ亡き○○の通夜にご足労(ごそくろう)いただき、誠にありがとうございます。生前は、格別のご厚情(こうじょう)を賜(たまわ)りましたこと、故人も感謝しておりました。代わって深くお礼申し上げます。ささやかながら酒宴(しゅえん)の席を設けておりますので、お時間の許す方は是非お寛ぎ(くつろぎ)ください。さて、明日の葬儀・告別式は、○○時より○○で行います。何卒よろしくお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。


上記の挨拶に加え〈通夜振る舞い〉の前後にも挨拶をする必要があります。注意しましょう。〈通夜振る舞い〉"開式の際"には『開式のお礼』と『故人の最期の様子』『通夜振る舞いの案内』を行うことが一般的です。"閉式時"には、『お礼と通夜振る舞いの感想』を簡単に述べた後、もう一度葬儀の案内を行い、参列者に対する気遣いの言葉を入れたら、閉式の挨拶で締めます。


■ 葬儀や告別式でのあいさつの例文


葬儀・告別式では、喪主か親族の代表者が受付と出棺(しゅっかん)式前に挨拶を行います。受付での挨拶は、簡単にお礼を述べるだけで構いません。出棺時には参列者全員に対して、生前お世話になったことに対する《感謝の気持ち》を述べましょう。


〔出棺時の例文1〕


遺族を代表して、皆様に一言ごあいさつを申し上げます。私、故人の妻の○○でございます。本日はお忙しい中お悔やみいただきまして、誠にありがとうございます。故人も皆様方から見送りいただき、さぞかし喜んでいることと存じます。夫は退職後「登山」に「グランドゴルフ」にと、多くの趣味を楽しんでおりました。夫がこのように豊かな晩年を過ごせたのも、ひとえに皆さまのおかげでございます。本日は誠にありがとうございました。


〔出棺時の例文2〕


本日はご多忙の中、父・○○の葬儀にご会葬(かいそう)いただきまして、誠にありがとう存じます。父は、昨年の秋に倒れ、その後入院しておりましたが、三日前に容体が急変し、そのまま眠るように逝去(せいきょ)いたしました。享年(きょうねん)73歳でした。息子としては父を失ったことがまだ信じられない思いでございますが、父は苦しい闘病生活から開放され、ほっとしているかと思います。生前ご厚誼(ごこうぎ)を賜(たまわ)ったこと、故人に代わって厚く御礼申し上げます。本日は誠にありがとうございました。


■ 使ってはいけない忌み言葉


挨拶をする際〈忌み言葉・いみことば〉に注意する必要があります。忌み言葉とは、使ってはいけない言葉であり、これを使うと失礼にあたります。具体的な例を見てみましょう。


〔不幸・不吉を連想させる言葉〕


相次ぎ、飽きる、浅い、焦る、褪せる、忙しい、痛い、おしまい、落ちる、衰える、終わる、欠ける、悲しむ、枯れる、九(く)、崩れる、消す、壊す、最後、冷める、去る、四(し)、死ぬ、しめやかに、捨てる、葬式、絶える、散る、倒れる、弔う、とんでもない、流す、無くす、亡くなる、涙、冷える、病気、降る、仏、ほどける、滅びる、負ける、短い、病む、破る、敗れる、割る、悪い


〔別れを連想させる言葉〕


失う、終わる、返す、帰る、切る、切れる、断る、裂ける、去る、捨てる、出す、逃げる、放す、離れる、ほころびる、ほどける、戻る、離縁、離婚、別れる


〔重ね言葉〕


かえすがえす、重ね重ね、くれぐれも、しばしば、重々、たびたび、たまたま、次々、時々、どんどん、日々、ますます、またまた、みるみる、わざわざ等、忌み言葉のなかには日常会話でよく使う言葉もたくさんあります十分に注意しましょう。


〈生存中〉は、〈ご生前〉に言いかえましょう。
〈急死〉は、〈突然のこと〉に言いかえましょう。
〈死亡〉は、〈逝去・せいきょ〉に言いかえましょう。


最低限、使ってはいけない言葉を抑えておき、気をつけないと意外に無意識のうちに話してしまうことが多い言葉です。


 -終わりに


喪主というのは、ほとんど未経験の状態で務めることが多い役割ですので、挨拶時に上手に話そうと思っても、なかなか思い通りにはいかないものです。一番大切なことは自分の言葉で家族の思い出や故人のエピソードなど《感謝の気持ちを込めて》伝えれば《素敵なあいさつ》になるはずです。また、喪主の挨拶のタイミングについては、葬儀社側から、その都度ていねいに指示していただけます。安心して下さい。