
--はじめに
自分が訛っているのではないかと不安に感じたことはないでしょうか?
地方出身の方は、意外と気にしている方が多いものです。
訛り自体は、地方独自の個性でもあるので決して悪いものではなく、むしろ特徴的で良いのですが、公の場での伝わりやすさという点においては、デメリットになってしまいます。
ここでは、アクセントやイントネーションに気をつけて標準語を身につけるアドバイスをいくつかご紹介します。
■ 自分では気づいていない「訛り」
訛りは、自分自身ではなかなか気がつかないものです。
周囲から指摘をしてもらえたら、悪意的に捉えるのではなく、良いきっかけをもらったと思って好意的に受け止めてみてください。
■ 進学や就職で訛りは直さないといけないの?
通常の生活において、訛っていることで大きく困ることや不利益になることはありません。
しかし、規模の大きい学校に進学したり会社に就職すると全国津々浦々から人がやってきます。
ニュアンスの違いや意味の履き違えを避けるコミュニケーションをとるためにも、標準語を使うことが一般的です。
特に就職して対外的なお客様と接する際に、訛りが原因で大きなトラブルに発展してしまうことは避けなければなりません。
進学先の授業では標準語を使い、友人との雑談は訛りを交えた会話をする。
就職先では、商談やプレゼン、スピーチなどでは標準語を使い、職場内で同僚と会話をする際は訛りを気にせずに話す。
などTPO(時間、場所、場合)に応じて使い分けるのが良いでしょう。
■ 訛りが直らない原因とは
(1)アクセントがわかっていない
アクセントとは、単語ひとつひとつの音の高さのことです。
日本語の発音は、音の高さで言葉の意味が変わってきます。ちなみに英語の場合は、音の強弱のアクセントで意味が変わります。
日本語のアクセントには以下の(A)から(D)のように4種類あります。
(A)頭高(あたまだか)型
言葉の頭の音が高くて、それ以降低い
(B)中高(なかだか)型】
言葉の頭と最後の音が低くて、真ん中の音が高い
(C)平板(へいばん)型
言葉の頭の音が低くて、それ以降高い音が下がらない
(D)尾高(おだか)型
平板型と似ていて、単語に続く接続詞の前で音が下がる
(2)イントネーションがわかっていない
イントネーションとは、文章全体の抑揚のことです。
地方によっては、同じ意味合いの文章でもイントネーションが正反対になることがあります。
文頭や文末にピッチが上がるのか下がるのか、普段から違いに注意してみましょう。
(3)標準語への意識が低い
訛っていることへの自覚が薄いと、訛りはなかなか直りません。
訛りを直すことへの意識を強く持ち、常に発音やアクセント、イントネーションに気をつける姿勢を忘れないでください。
■ 訛りを直すコツ
(1)標準語で積極的に周囲とコミュニケーション
頭で難しく考えるより実践が一番です。
標準語を話す相手とは、とにかく普段の会話を標準語で話しかけてみてください。
相手の標準語を真似して、常に意識し続けることが重要です。
(2)テレビやラジオのアナウンサーやナレーターを真似する
日常での実践が難しい場合はメディアを積極的に活用しましょう。
特にアクセントに注目して真似てみてください。
(3)自分の声を録音して確認
自分の訛りを自覚してください。
自分の声を録音して聞いてみると、訛り以外の自分の声の良くない癖などが見つかるかもしれません。
(4)アクセント辞典の活用
アクセントに不安を覚えたときは、都度調べて解決しましょう。
定番は「NHK日本語発音アクセント新辞典」です。
(
https://www.nhk.or.jp/bunken/accent/index.html)
常に持ち運ぶことに抵抗がある方は、スマホアプリ版もあるのでおすすめです。
もちろん有料ですが、iOS、Androidのどちらにも対応しています。
購入方法は、AppStoreで、「辞書by物書堂」(無料)をダウンロードしてスマホにインストールします。
インストールした「辞書by物書堂」のストア画面から「NHK日本語発音アクセント新辞典」を購入すれば、アプリ上のコレクションに同新辞典が加わります。
■ 話し方教室で標準語を習う!
話し方教室の講師は、日本語の発音、アクセント、イントネーションのプロです。
標準語を確実に習得したければ、話し方教室へ通うことをおすすめします。
独学ですと、自分が正しいと思っていたアクセントが実は間違っていた、ということがあり得ます。
間違って覚えてしまうと、気づいたときにまた修正するのも大変ですし、時間もかかります。
また、話し方教室では、標準語だけでなく、発声、滑舌や話しの組み立て方なども同時に教えてくれますので、授業の発表や、仕事での商談やプレゼンの際に役立つこと間違いなしです。
VOAT話し方教室でも無料体験を実施していますので、ぜひお待ちしております。
VOAT話し方教室 無料体験レッスン
→(https://www.voat-voice.com/guidance/#trial)
--終わりに
訛りにもその地方独自の温かみや親しみなど良いところはたくさんありますが、多くの人前で話す際や、意味の行き違いなどがあってはならない大事な場面においては、標準語が重要になってきます。
ご紹介した内容を参考にしていただき、聞き取りやすくてキレイなアクセントやイントネーションを習得して、誤解のない気持ちの良いコミュニケーションをとることができることを願っています。