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語尾の話し方を改善!説得力のあるプレゼンに|話し方教室VOAT【ビジネスコース】

2021.07.09

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はじめに

日常会話において、会話の語尾まではなかなか意識がいかないと思います。
語尾の強弱や上下、長短、重い軽いで相手に与える印象は大きく変わります。
ビジネスシーンにおいては、語尾のちょっとした些細な違いが第一印象の決め手にもなります。
語尾を改善することで、プレゼンに説得力をもたせてみましょう。


■きつい?不安?語尾で印象は変わる

語尾のニュアンスで、きつい印象や不安気な印象を与えてしまうことがあります。
以下の項目では、様々なパターンの語尾の話し方を紹介します。
ご自身の話し方を振り返りつつ、プレゼンをすることを想像しながら確認をしてみてください。


■ビジネスの場面で信用がなくなる「語尾」の話し方

(1)語尾が弱い

語尾が弱いと「聞き取りにくい」印象を与えてしまいます。
聞き取りにくい大きな理由は、声が小さいからです。
途中で言葉が終わってしまったり、語尾がなくなってしまうことが弱い原因になります。
途中まで元気よく話していても、語尾だけ急に小さくなってしまうと最終的には聞き取りにくい印象になります。
さらに、声が小さいと「自信がない」印象を持たれてしまいます。
プレゼン内容に自信がないと思われてしまうのは、とても大きな損失です。
また、聞き取りにくい言葉は、聞き手にストレスを与えてしまいます。
いちいち確認のために質問をしたりするのは、思考の妨げにもなりますし、なにより手間がかかる行動です。
対策としては、とにかく聞き手に聞こえる声量で、語尾までしっかりと意識をして声を出すことです。
聞こえていないプレゼンはしていないのも同然ですし、内容が入ってこないと聞き手に眠気をさそってしまいます。


(2)語尾がはっきりしない

語尾には話し手の意思がこもります。
「?だと思います。」と「?だと思うのですが。。。」では印象が全く異なります。
「?だと思います。」は、しっかりと考えての発言であるという意思が伝わります。
しかし、「?だと思うのですが。。。」と語尾を濁してしまうと、相手の様子をうかがっていて自信の無さが伝わってしまいます。
また「?でもいいと思います。」という表現にも注意が必要です。
「こんなところでいいだろう」という投げやりな印象を与えてしまう可能性があります。


対策としては、とにかく語尾まで丁寧に発音するように意識することです。
語尾を強め過ぎてしまうと肝心な内容が霞んでしまうので注意が必要ですが、自信を持ってハッキリと自己主張することがプレゼンの秘訣です。
さらに口角を上げることを意識すると良いです。
口角を上げると笑顔で説明できるので、自信をもった印象を聞き手に与えることができます。


(3)語尾を伸ばす

語尾を強く、はっきりすることが重要だとお伝えしてきましたが、強過ぎたり、ハッキリし過ぎるのも問題です。
聞き手にきつい印象や失礼な印象を与えてしまいます。
語尾だけ音が高くなってしまったり、声量が大きくなり過ぎることで、語尾を不用意に伸ばしてしまうことがあります。
「?ですー」「?ですけどー」などです。
語尾の強さは勢いを感じる反面、粗雑で荒々しい印象を与えてしまいます。
「粗雑で荒々しい印象」は、仕事に対するいい加減な印象に繋がります。
聞き手に不信感を持たれてしまったり、反応が雑に見えてしまうのは良くありません。
聞き手が自分の存在を大事にされていると感じてもらえることが大切です。
対策としては、文章の終わりに口を閉じる意識をすることです。
語尾が雑になってしまう時は、口が半開きになっていることが多いです。
文章の終わりには自然と口を閉じて、内容の区切りや段落の区切りで口を閉じてください。


(4)語尾の使い分けができていない

語尾がいつも同じ言葉だと話が単調になってしまいがちです。
聞いているのがつまらなくなって、聞き手の集中力が欠けてしまいます。
同じ言葉になりがちな語尾は「?になっております。」「?させていただきます。」です。
いくら内容が良くても、同じ語尾が続くと集中力が欠けて重要なポイントを見失いがちです。
対策としては、様々な語尾を組み合わせることを意識して、話の単調さを払拭しましょう。
上手に組み合わせることで、言葉に躍動感があらわれます。
メディアで活躍するプレゼンターやアナウンサーから、自分にあったものを取り入れるのがおすすめです。


■説得力のある話し方に!語尾の選び方

語尾の選び方のポイント

(1)相手と自分との距離感覚

後輩から先輩、部下から上司へ提案をするときは「?するべきです。」は避けるべきです。
先輩や上司は後輩や部下に良い印象を持ちません。
「?だと思います。」という言い方に変えることが無難であり、相手にもスムーズに伝わります。


(2)反論が出やすい提案かどうか

明らかに反論が出ると予想される提案である場合、「?するべきです。」と断言する表現は避けるべきです。
語尾を「?だと思います。」と言い換えると、強い主張に加えて「そう思わない人もいる」という配慮が加わります。


(3)専門領域かどうか

自信があって得意とする領域については、「?だと思います。」ではなく「?してください。」と言い切ってください。
「?だと思います。」は断言しないため配慮の印象がある一方で、自信が無い印象が加わって不安な印象を与えてしまいます。
自分の専門領域については、自信をもって断言するようにしましょう。


■アナウンサーに学ぶ語尾の話し方

アナウンサーが話す時の語尾に注目してみてください。
語尾が下がっていることに気がつくはずです。
そして、語尾を下げやすくするため、話し始める声が高いことにも気がつくと思います。
声の高い音から話し始めると、自然と音が下がっていくという特性が日本語にはあります。
逆に低い音で話し始めてしまうと、語尾を下げようとしてもなかなか下がりません。
さらに語尾に近づいてきたら、最後をハッキリと言い切ることを意識してください。
語尾を強調することで、話し方全体に自然とリズムが生まれます。
リズムの良い話し方は、相手を清々しい良い気分にさせて、話している相手に好感を持たせます。


おわりに

語尾の使い方で印象は大きく変わります。
丁寧に発音したり、言葉を使い分けるなどして、上手にコントロールをしてみてください。
大切なことは、話の内容に合わせて的確な語尾を選ぶことです。
ご紹介した語尾の話し方を改善することで、聴き手の心に訴えかけることのできるプレゼンになること