2020.11.05
1.動詞に「お or ご ?になる」を加える。
例)見る→お聞きになる
例)見る→ご覧になる
2.動詞とは違う言葉に変える。
例)言っていました→おっしゃっていました
例)どうしますか→いかがいたしますか
1.動詞に「お or ご ?になる」を加える。
例)会う→お目にかかる
例)待つ→お待ちする
2.動詞とは違う言葉に変える。
例)行く→うかがう、参る
例)言う→申す
1.了解しました
つい気軽に使ってしまいがちですが、厳密には敬意のないフランクな表現です。
敬語としては「承知しました」または「かしこまりました」が正しいです。
2.すいません
「すいません」は「すみません」の口語として定着した言葉です。
目上の人に用いると失礼な表現にあたります。
ビジネスシーンでは「すみません」を使うことさえ良くないとされている考え方もあります。
3.ご苦労さまです
目下の人に対して用いる言葉です。
適切なのは「お疲れさまです」です。
4.いつもお世話様です
「お世話様です」は、「ご苦労さまです」と同じく目上の人に用いるべき言葉ではありません。
「いつもお世話になっております」が正しいです。
5.とんでもございません
「とんでもない」で1つの単語です。
「とんでもないです」が正しいです。
6.お体をご自愛くださいませ
「自愛」という言葉自体に「体を大事にする」という意味が含まれています。
「ご自愛くださいませ」が正しいです。
7. お時間よろしかったでしょうか
今話せる状況にあるかの確認は礼儀として大切ですが、「よろしかった」という過去形の表現はおかしいです。
「お時間いただいてもよろしいですか」が正しいです。
8.お名前をちょうだいできますか
「お名前をお聞かせいただけますか」と「お名刺を頂戴できますか」とが合わさってつくられた言葉であるといわれています。
「お名前をうかがってもよろしいでしょうか」が正しいです。
9. ご一緒します
「ご一緒」は対等な関係同士で使われるものです。
目上の人から「一緒にいくか?」と誘われたときには「お供させていただきます」が正しい表現です。
10.お座りください
「座ってください」の尊敬表現として間違いではないのですが、ビジネスシーンでは「お掛けください」が正しいです。
11.おわかりいただけたでしょうか。
「ご理解いただけたでしょうか」が正しいです。
12.わが社
「弊社」「当社」が正しいです。
13.どうしますか
「いかがいたしますか」が正しいです。
14.なるほどですね
「おっしゃるとおりです」が正しいです。
15.大変参考になりました
「大変勉強になりました」が正しいです。
2.社外の人の呼称
社外の場合には必ず名字をつけて呼びます。
役職のない人は「(名字)様」と呼びます。
一緒に仕事をする機会が増えて信頼関係を築くことができたら、「名字さん」と呼ぶのも良いでしょう。
1.私(わたし)
日常生活でもビジネスの場面においても、最も万能な一人称です。
2.私(わたくし)
「わたし」よりも固い表現なので目上の方との会話や公の場では「わたし」よりも適しています。
3.当方(とうほう)
所属する組織としての意見を述べる場合に適しています。
4.小職(しょうしょく)
社外の人に向けて使う一人称です。
当方と違って個人的な意見を述べるような場合に適しています。
5.小生(しょうせい)
口頭で使われることはなく、手紙や封書で使われます。
※「僕(ぼく)」「俺(おれ)」「自分(じぶん)」といった呼称は、ビジネスの場面では適していません。
× ご連絡させていただきました。
○ ご連絡いたしました。
× お客様がお見えになられました。
○ お客様がお見えになりました。
× ご覧になられる
○ ご覧になる
× おっしゃられたように
○ おっしゃったように
× お召し上がりになる
○ 召し上がる
× お越しになられる
○ お越しになる、いらっしゃる
× お立ちになられる
○ お立ちになる/立たれる
× お帰りになられる
○ お帰りになる/帰られる
× ご希望になられる
○ ご希望になる/希望される
× ご参加なされる
○ ご参加になる
× どちらにいたしますか
○ どちらになさいますか
× お話しになられる
○ お話しになる
× お帰りになられる
○ お帰りになる
使い方が完璧な敬語だとしても、肝心な相手への配慮が足りなければ、言葉はただの記号でしかなく伝わりません。
むしろ相手への敬意がこもった言葉は、敬語として未熟であっても気持ちが伝わります。
言葉遣いはその人の人格を表わします。
敬語に関して正しく理解をして、相手や状況に合わせた正しい敬語で円滑なコミュニケーションをとりましょう