• お問い合わせ

    CONTACT

  • MENU

話す前の「えー・あー」不快な口癖を直すコツ|話し方教室VOAT

2021.12.27

4939806_s.jpg


はじめに


スピーチや会議などで「えー・あー」「えーっと」をたくさん発する人を見かけたことがあると思います。
決して良い印象とは言い難く、なにより頼りなく見えてしまいます。
企業の採用面接では「えー・あー」「えーっと」が頻発していることを理由に不採用にすることもあるそうです。
ここでは、「えー・あー」「えーっと」など不快な口癖を直すコツをご紹介いたします。


■ 無意味なつなぎ言葉「フィラー」とは


「えー・あー」「えーっと」といった無意味なつなぎ言葉を「フィラー」といいます。
「訥弁(とつべん)」ともいいます。
ちなみにフィラー(filler)とは「詰め物」「充填剤」「つなぎ」「緩衝材」といった意味を持つ英単語です。
あえて入れる意味も必要もない言葉で、話し手の意に反して入ってしまう言葉です。
誠実さや純粋さの表れとして受け取られることもあることにはありますが、弱さやためらいの表れとして否定されることが大半です。
フィラーを使いすぎると、あなたの信頼や信用は失われてしまいますので注意が必要です。


■ 話す前に「えー・あー」「えーっと」と入れてしまう心理


話す前に「えー・あー」「えーっと」が入ってしまう心理には外からのものと内からのものの二つがあります。

(1)外からのプレッシャー


自分以外の外的な要因によるプレッシャーを感じる場面です。
会議や面接、スピーチなど相対する人を前にしてプレッシャーを感じるとフィラーが出てしまうことがあります。


(2)内からのプレッシャー


自身の内側からプレッシャーを感じる場面です。
考えがまとまっていない状態で話さなければならないときや、本音とは異なることを話さなければならないときにフィラーが出てしまうことがあります。


(3)フィラーが出ない心理


・緊張していない
・自信がある
・主導権を握っている
上記のような状況で自己肯定感が高いときには、フィラーが出にくいといわれています。


■ 「えー・あー」は聞き手も自分もデメリットばかり


(1)話が長く複雑になる


フィラーが入ることで話は長くなり、文章の構造も複雑になります。
聞き手は話の内容を理解するのが困難になります。
さらに焦って早口になってしまったりすると、聞き手の耳は追いつくことができなくなります。


(2)適当な印象を与える


次に話すことが定まっていないときにフィラーが出ますので、考えがまとまっていないと思われてしまいます。
この時点で聞き手の興味は半減して真剣に聞いてもらえなくなってしまう可能性が高まります。


(3)信頼を失う


頼りない、自信がない印象を持たれてしまうと、仕事を任せてもらえません。
仕事を任せてもらえない人は、信頼が高まることはありませんので、悪い悪循環が続いてしまいます。


(4)不誠実な印象


フィラーが多いと、本心ではないのではないかという疑いがかけられてしまう可能性があります。
これが積み重なると、やがて不誠実な印象になりかねません。


■ 「えー・あー」を無くすコツ


心、思考、声の3つがポイントになります。

(1)心


平常心で自信があって自己肯定感が高い状態であれば、フィラーは出にくいです。
カッコつけようとしたりするのはやめましょう。


(2)思考


話す内容が決まっている状態にして、自分の言葉で話しましょう。
完全に暗記して話すだけ、という行為はやめましょう。


(3)声


短く簡潔に、大きな声でハッキリと話すことを心がけましょう。
滑舌があまりにも良くない話し方や、一つの文章が長くなり過ぎてしまうことに注意しましょう。


終わりに


いかがでしたでしょうか。
話す内容がどんなに良かったとしても、不要な「えー・あー」「えーっと」などが言葉の合間にたくさん入っていると、それだけで説得力が薄まってしまいます。
ここで紹介したフィラーを出さない話し方を身につけることができれば、自信に満ちた印象を与えることができて、尚且つ仕事のできる人としても評価が高まるはずです。
全てを完璧にマスターするのは難しいかもしれませんが、要素の一つだけでも克服できればそれが安心材料となります。
「えー・あー」「えーっと」の口癖が改善されて、仕事や私生活がより豊かになることを祈っております。