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【ビジネス編】初対面で好印象!アイスブレイクで差をつける|話し方教室VOAT

2022.03.08

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はじめに

仕事の場面、特に商談での初対面の相手に、自己紹介の後にいきなり仕事の話を始めていませんか?
どんなに素晴らしい内容でも、相手が受け入れる準備を整えていないと上手く伝わりません。
また、緊張感が漂っていたり警戒心を抱いていると相手の本音を引き出したり、興味を惹きつけるのは困難です。
そんな重苦しい場面で活躍するのが「アイスブレイク」です。
ここではアイスブレイクの効果やポイント、雑談ネタなどをご紹介します。
仕事の場面だけでなく、初対面の飲み会や交流会でも活用できますので、ぜひ参考にしてください。


■ アイスブレイクとは

アイスブレイクとは、初対面での会話や会議、プレゼンの際に、緊張感をほぐして話しやすい雰囲気を作ることです。
緊張して凝り固まった状態を「アイス(氷)」に例えて、それを和ますために「ブレイク(打ち砕く)」という意味でアイスブレイクと呼ばれています。
冒頭の5分くらいで交わされる雑談のようなもので、相手が関心を持っている話題を提供できるかどうかがポイントです。
どんな場面でも使えるアイスブレイクに適したネタを、事前にたくさんストックしておくことが重要です。


■ アイスブレイクは必要か不要か

アイスブレイクは、状況に応じて必要な場合と不要な場合があります。
アイスブレイクをするかどうかは、相手の傾向やその場の雰囲気を見極めて柔軟に判断をしなければなりません。


必要な場合

(1)30分以上の時間が設定されている場面

緊張しながら長時間話すことは、話し手にとっても聞き手にとっても大きなストレスになります。
ある程度の時間設定が決まっていれば、冒頭に雑談を入れて雰囲気を和ませてから本題に入ると良いでしょう。


(2)相手が話し好きな場合

事前の情報や会った瞬間の反応によって、相手が「話し好きかそうでないか」を見極める必要があります。
こちらから投げかけた一言に積極的に返答してくれた場合、「話が嫌い」「コミュニケーションが苦手」ということではないと判断して良いです。
アイスブレイクを上手く活用できれば、相手との距離をさらにつめることができます。


不要な場合

(1)時間が短い

話す場が10分程度しかないと分かっているのに、だらだらと雑談を話し始めるのは良くありません。
本題にすぐ入るべきなので、アイスブレイクは無い方が良いです。
会話が終わって時間が余ったら雑談をするのが良いでしょう。


(2)商談相手が話し好きではない場合

相手が「話すことが苦手」「人見知り」であることが分かっている場合、無理にアイスブレイクを入れる必要はなく逆効果になりかねません。
なるべく最小限の会話にするべきです。


■ アイスブレイクの効果

(1)場の緊張をほぐす

堅苦しく重苦しい雰囲気では、良いアイデアは生まれません。
どうしても無難な結果になってしまいがちです。
特に会議などでは、本題に入る前にアイスブレイクを入れることで、発言しやすい雰囲気を作ることができます。


(2)初対面でも話しやすい

何を話して良いかの判断が難しい初対面では、アイスブレイクが特に効果的です。
お互いにリラックスしてくると、お互いの会話の体制が整うので会話が盛り上がります。


(3)ネガティブな内容は避ける

話題によっては相手の気分を害してしまう可能性がありますので注意が必要です。
特に、政治、宗教、学歴などは、意見が分かれたり、強いコンプレックスを抱いている可能性があるデリケートな内容なのでアイスブレイクで話すのは避けましょう。
何かを批判する内容も、相手がその何かをとても大切にしている可能性がありますので同様に注意が必要です。


(4)聞き手が積極的になる

相手が「聞く」体制でいる場合は意識も消極的で、こちら側ばかりが話してしまいがちです。
アイスブレイクがあると、相手に話してもらうきっかけをつくりやすくなります。
そうなると「聞く」だけから「聞いて話す」という体制に変わります。


(5)会話に集中できる

緊張状態が続いていると、話したい内容が分からなくなってしまって、本音を引き出す妨げにもなってしまいます。
アイスブレイクで緊張がほぐれると会話に集中できて、話している内容もしっかり頭に入ります。


■ アイスブレイクのポイント

(1)相手との共通点を探す

自分と共通点を持つ相手に人は親近感を覚えます。
趣味や出身地など、相手との共通点を探す意識を持ちましょう。


(2)常に情報をストック

情報は常に収集してストックしておくことが重要です。
当然ですが、相手が変われば興味のある話題も変わります。
話題の引き出しを増やすためにもあらゆるジャンルの情報を広く集めておきましょう。


(3)長尺になり過ぎないようにする

本題に関係ない話が長過ぎると、相手が不満になってしまうこともありますので注意してください。
相手が話し好きの場合も同様に注意が必要です。
雑談が長くなり過ぎて本題の話ができなくなってしまっては本末転倒です。
時間には限りがありますので、アイスブレイクを切り上げるタイミングには注意しましょう。


(4)本題後の雑談

アイスブレイクがあまり盛り上がらなくても、落ち込む必要ありません。
本題について話しているうちにお互いの理解が深まって、本題終了後の雑談の方が盛り上がることもあります。
アイスブレイクが上手くいかなかったときは、最後に雑談する時間を設けてみるのも一つのやり方です。


■ アイスブレイクに使える雑談ネタ

「キドニタテカケシ衣食住」
上記はアイスブレイクにオススメのネタをまとめた合わせ言葉です。
ぜひ参考にしてみてください。


(1)キ(季節)

初対面の人にはもちろん、すでに面識のある人にも活用できるネタです。
季節の話題という単体では話を広げるのは難しいですが、会話の入り口としては最適で、工夫次第で上手く広げていくことができます。


(2)ド(道楽や趣味)

道楽とは好きなことや趣味、ハマっていることです。
相手との共通点を見つける場合にも有効な話題です。
自分の好きなことの中で一つでも良いので、誰かに語れる知識やエピソードなどを用意しておくと良いでしょう。


(3)ニ(ニュースなどの時事)

ニュースの話題は、世代や性別を問わずに共有できるとても万能な話ネタです。
日常からメディアでどんなことが話題になっているのかチェックする意識を持ちましょう。


(4)タ(旅)

旅行で行ったことのある土地についての感想などは、話のネタとしてとても有効です。
相手が行ったことのない土地であれば、興味を惹きつけるように話します。
行ったことのある土地であれば、共有できて盛り上がるはずです。


(5)テ(天気)

ニュースの話題と同じくらい、どんな場面でも使える万能ネタです。
天気が悪い場合は、相手を気遣う一言を添えると印象が良くなります。


(6)カ(家族や家庭)

家族の話は親近感を覚えるきっかけになるので、信頼関係を築く上でも有効です。
しかし、中には家族の話をしたくない人もいますので、相手や場面を見極めるようにしてください。


(7)ケ(健康)

若いうちにはなかなか話題になることは少ないですが、年齢を重ねる毎に健康の話題は関心度が高まります。
「健康自慢」や「病気自慢」にならないように気をつけましょう。


(8)シ(仕事)

仕事の話も興味を引く良いきっかけになります。
しかし、深い内容にまで話が進んでしまうと、長くなりすぎてしまうこともあるので注意が必要です。
雑談であることを忘れず、表面的な内容で面白い箇所を上手くピックアップして話すことを意識しましょう。


(9)衣(衣服)


ファッションにこだわりが強い人は、身につけている服装やアクセサリーなどの話題を振られて褒められたら嬉しいはずです。
相手をよく観察して、ファッションについて話題を振ってみましょう。


(10)食(食事)

食べ物についての話は、老若男女どんな場面でも活用できる話題です。
食べたもの、食べたいもの、おすすめのお店など、話題を広げていきやすいです。


(11)住(住まい)

住んでいる場所や出身地については、気軽に話題にできるのでおすすめです。
意外と近くに住んでいたり、故郷が同じだったりすると、親近感が高まって信頼関係にもつながります。
自分の故郷には特別な思いを持っている人が多いので、リスペクトの気持ちを忘れずにその土地独自の方言、習慣、風習、特産物などについて話すと良いでしょう。


以上が「キドニタテカケシ衣食住」でしたが、それ以外もいくつか紹介します。


(12)業界

相手や自分が精通している業界の話題は、会話として盛り上がりやすいです。
相手と同じ業界の話であれば、よくある話のネタができますし、違う業界であれば興味を惹くきかっけになります。


(13)スポーツ

スポーツの話も話題として好まれます。
野球、サッカー、テニスなどメジャーなスポーツの話題も良いですし、マイナーだけど面白い競技に関する話題も良いでしょう。
相手と同じスポーツをやっていたり好きであったりすると、距離はグッと近づきます。


おわりに

アイスブレイクは、上手に活用することで相手との距離が縮まって、良い提案ができることから新しいビジネスチャンスにつながることも考えられます。
リラックスした状態での会話は、相手の本音を引き出しやすくもなります。
ビジネスの場面ではもちろんですが、日常での人間関係を円滑にするためにも役立ちます。
アイスブレイクに適していない相手や場面、ネタに注意して、さらにビジネススキルを磨いていってください。