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自分も相手もイライラする!話しが嚙み合わない原因と直し方|話し方教室VOAT

2021.10.28

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はじめに

職場の人や恋人、友達、家族などその関係性に関わらず、話が噛み合わなくてイライラした経験はありませんか?
職場でのコミュニケーションのズレは、仕事にも悪影響が起こしてしまいますので深刻です。
ここでは、話が噛み合わない原因や直し方、対処法などをご紹介します。


■話しが噛み合わないなぁ・・・と感じる時

しっかりと話題に沿って話をしているつもりでも、相手の反応が思ったものと違うときに話しが噛み合っていないと感じます。
話しが噛み合わないことが多いと感じる場合、まずは自分自身に問題があると疑ってください。
特定の人とだけ話しが噛み合わないことが多い場合は、その相手にも問題がある可能性があります。
ここでは話しが噛み合わない人の特徴をご紹介しますので、自分自身にも当てはまるところがないかよく確認してみてください。


(1)話しを聞いていない

そもそも話しの内容をよく聞いてお互いに理解をしていなければ、話しが噛み合うはずがありません。
よくありがちなのが、話す内容を考えるのに必死で相手の話しを聞いていないというパターンです。
よく聞いていないから返事が曖昧で質問にも答えることができなくなります。


(2)自分勝手に要望を主張する

自分のことや自分の要望については積極的にコミュニケーションをとるにも関わらず、それ以外の事柄については興味も示さず理解をしようとしない人です。
最悪なパターンとして、話しが終わったらその場を立ち去ってしまうこともあります
そんな自分勝手、自分本位な人と話しが噛み合うはずがありません。


(3)話の論点を見失う

伝えたいことが何なのかを整理できていない人です。
話の論点、結論から話し始めてくれれば1〜2分で終わる話も、余計な話のせいで5分以上経過してしまうようなことがあります。
特に言い訳がましい人にこのようなパターンの人が多い傾向にあります。


(4)理解力が乏しい

話している内容を理解できていない人です。
話の内容自体の理解も当然ですが、話の前提となっている事柄についても理解できていないこともあるので注意が必要です。
主には勉強不足によるものなので、努力でカバーができます。


(5)周囲の助言を聞き入れない

自尊心が高いため、周囲の助言を受け入れない人です。
全体を考えるのではなく、自分の正しさを主張することに重きを置いています。
さらに厄介なパターンとして、その場では理解をしたフリをしても最終的には自分の考えのまま言動を変えない人もいるので注意が必要です。


■話しが噛み合わない原因とは

話が噛み合わない原因として、次の6つをご紹介します。


(1)内容が漠然としていてぼやけている

抽象的な表現が多かったり主語や述語が曖昧だと話の内容が漠然としがちです。
受けとり側は、足りない情報を推測や想像で補うほかありません。
なるべく具体的に、主語や述語もはっきりさせる必要があります。


(2)会話の前提条件にズレがある

会話の流れや内容にいたる前提条件、会話の目的などについて共通認識をもっていないと、会話はあらぬ方向にいってしまいます。
あらかじめ会話の目的や着地点を核にしておくことが重要です。


(3)話の組み立て方が違う

話の組み立て方は人によって好みが異なります。
結論から話すことを好む人、細かい経緯も含めて順を追って説明してほしい人、様々です。
相手の表情や声のトーンなどから、相手が求めている話の組み立て方を察知する意識が大切です。


(4)知識の量に差がある

お互いの知識量や情報量に差があると話が嚙み合わなくなってしまいがちです。
例えば、同じ大学生でも1年生と4年生とでは、就職活動について話し合っても経験の有無によって共有できる知識や情報には限界があります。
就職活動についてどこまでの知識や情報があって、どの程度興味があるのか、話し合う前に確認しておくことが重要です。


(5)頭の中を整理できていない

頭に浮かんだことをよく考えずにその場の勢いで話してしまうと、お互いの理解が浅いまま話が進行してしまいます。
会話を進める流れのなかで、話の目的や結論について、その都度確認しながら進めていくことが大切です。


(6)話を聞かず内容を理解しようとしない

興味の無い内容や相手が言っている内容が難しくて理解できないまま話が進んでしまうと、理解することをあきらめてしまうことがあります。
これでは話が嚙み合うはずがありません。
話し手は、相手が理解できているのか、退屈そうにしていないか気にしながら話を進めるべきです。
聞き手は、話している相手が話すことに夢中になって暴走気味のときはクールダウンさせるべくあえて話を中断させる話題をカットインするなど工夫が必要です。


■話しが噛み合わない!と言われた時の直し方

話しが噛み合わない!とストレートに言われたらショックだと思いますが、正直に言ってくれたことに感謝をしましょう。
直し方を4つご紹介します。


(1)相手の話をよく聞く

まずは相手の話をよく聞きましょう。
そして、話している中で分からないことは、その都度質問するようにしてみてください。


(2)自分本位ではなく、相手に寄り添う

相手の気持ちに寄り添う心がけをして、一歩下がってみてください。
自分の好きな話題、価値観、タイミングを一方的に押し付けてしまっていたのではないか、と振り返ってみてください。


(3)親切で丁寧な表現

自分の意見を述べるときは、言葉を省略したりせず、細かく伝えるようにしてください。
言葉足らずでは、相手は理解が追いつかないまま置いてきぼりになってしまっている可能性があります。
相手のリアクションに注意を払って会話を進めるようにしてください。


(4)相手が理解しやすい言葉に置き換える

自分の頭の中に浮かんでいる内容を、相手が理解しやすいように整理して、尚且つ分かりやすい言葉で伝える意識をもってください。
思考を整理する力が必要になりますが、これには「論理的思考」が有効です。
あまり難しく考えず、とにかく複雑なものをシンプルにしていく、というように考えてください。
話の組み立てとして、正しい論理構造と因果関係をとらえることができるようになりますので、相手は理解しやすく納得できる伝え方になります。


■話しが噛み合わない相手の対処法

話しが噛み合わない相手の対処法として、4つのケースをご紹介します。


(1)上司や部下

上司と部下ですから、当然仕事が関係してくることになります。
場合によっては、自分たちの関係性だけでなく、会社に大きな損失がでてしまうこともあり得ます。
普段から意思疎通を心がけて、論理的な会話をするようにしましょう。
話が噛み合わない箇所をその都度確認することが重要です。
感情的にならず、あくまでも論理的に話をすすめることを意識してください。
行き違いを防ぐためにも、メールやチャットなど内容を記録しておくことも大切です。


(2)彼氏や彼女

恋人関係において大事なのは、論理的なことよりも、相手を思いやること、相手の気持ちに寄り添うことです。
例えば相手が職場の人間関係などで悩んでいるときなど、冷静で正しい判断をすることが良い結果をもたらすとは限りません。
正しくて明確な答えがほしいというよりも、自分の気持ちに共感したり、寄り添った回答がほしいことを忘れないでください。


(3)夫婦

恋人ではなく夫婦の場合は、長い時間一緒にいて生活をすることが大前提としてあります。
ですから、許容できる範囲のことは思い切って妥協することも時には必要です。
生活のちょっとしたことで意見が異なったとき、なんでも心行くまで話し合うよりも、妥協して受け入れることが良い結果を生むこともあります。
全てを真剣に深刻にとらえていたら心が休まりませんので、思い切って受け入れてみる潔さが夫婦には必要です。


(4)友達

友達の場合は、相手への遠慮や配慮によって曖昧な対応をとってしまうことが、行き違いを生んでしまうことがあります。
相手からの不満がでないように自分の意見を押し殺してしまうと、その瞬間は良いかもしれませんが、後々に大きなトラブルにも発展しかねません。
自分の考えを押し付けることは良くないですが、時にはしっかりと自分の意見を伝えることも大切です。
そして、相手に合わせてばかりでは、刺激の無い面白味の無いどうでもいい人になってしまいます。


おわりに

話が噛み合わないことが多いと、周りから話しかけてもらうチャンスが減ってしまいます。
自覚がある場合は、自分の会話を冷静に分析して原因をつきとめ、紹介した対処法をぜひ試してみてください。
会話はお互いの立場を尊重することが重要です。
そして、相手に変わってもらうことを期待しても、なかなか人は簡単には変わりません。
一方的にならないよう、相手に歩み寄った会話ができるように自分の対応を変えて心がけてみてください。