
はじめに
会話が苦手な人にとって、初対面の人との会話はとても難しいので、悩むことも多いと思います。
さらに相手が異性であると尚更に、悩むと思います。
会話で緊張してしまう原因や会話のコツをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
■ 初対面の人との会話が緊張する理由を知ろう
(1)本能的な問題
人間に限らず動物も初対面では身構えます。
相手に関する情報が少ないと行動の予測がつかないため、危険から即座に逃れようとします。
(2)相手への勝手なネガティブイメージ
初対面の相手に対して怖いイメージや嫌なイメージなど、ネガティブな印象を膨らませてしまうことで緊張してしまうケースもあります。
(3)相手にどう思われるかを意識し過ぎる
相手からどう思われるかを気にし過ぎると緊張してしまいます。
良く思われたい願望が強いと、自分のことで精一杯になってさらに緊張してしまいます。
■ 会話の切り出し方
(1)会話の着地点をイメージしてもらう
終わりの見えない話題は、気が重くなって話す気持ちが失われてしまいます。
話題のポイントや全体像を最初に伝えることを心がけてください。
話題の終わりがイメージできていると、会話の良い流れをつくることができます。
(2)共通点を見つけてから価値観を一致させる
初対面では特にですが、最初は相手との共通点を探しましょう。
人は誰しも誰かに共感してほしいものです。
正しい答えよりも、気持ちに寄り添って共感してもらえることの方が嬉しいですし、自分と同じ状況であることが分かると、相手は安心して話してくれます。
その後の会話の中で、相手が大切にしているものを探りながら、相手の価値観を見つけていきます。
価値観の合う人とは話が盛り上がります。
(3)弱みを見せる
自分の弱みや失敗談などを話すと、相手の警戒心が弱まって場が和みます。
親近感も抱いてもらいやすくなるので、その後の会話がスムーズになります。
(4)相手を褒める
洋服や持ち物を褒めて、相手が気持ち良くなってくれることが狙いです。
髪型やファッションには、強いこだわりを持っている人が多いので良いところを見つけて褒めましょう。
ただし、褒めすぎると信用されなくなってしまうので1度に2箇所までにした方が良いです。
また、褒める言葉に加えて、「相手を気遣う言葉」を会話にさりげなく入れることも意識してみてください。
「暑く(寒く)ないですか?」「飲み物はいかがですか?」といった気遣いがあると印象がさらに良くなります。
■ 初対面の会話のコツ
(1)相手を否定しない
決して否定はせず、受け入れてください。
否定されると、気分が悪くなるだけで、誰も得をしません。
最悪のケースとしては、その場で会話が終了してしまいます。
自分と違う考えや価値観を提示されると、否定したくなる気持ちはわかりますが、まずは「そんな考え方もある」と受け入れてください。
無理に同調をする必要はありません。
ひとまず相手の意見を受け止めることが重要です。
(2)共通の話題を探す
共通の話題があると、会話が途切れることなく盛り上がることができます。
相手が話している言葉の中に、自分との共通点を見つけることを心がけてください。
生まれた年や月、趣味、出身地や旅行先の土地など、何かしら1つは共通の話題が必ずあるはずです。
共通点は多ければ多いほど、お互いに嬉しい気持ちが高まって会話もさらに盛り上がります。
(3)ネガティブな内容は避ける
「疲れた」「忙しい」「つまらない」などネガティブな発言は、初対面ではなるべく避けるべきです。
他人の悪口についても、どんなに内容が面白くてもやめましょう。
悪い印象や嫌な気持ちを想起させるものは、なるべく排除するべきです。
未来に向けて挑戦したいことなど、明るい話題を心がけてください。
一緒にいると前向きになれて楽しいという印象を与えることが重要です。
(4)会話中にさりげなく相手の名前を呼ぶ
出会って間もない状況で名前を呼ばれると嬉しいものです。
最初はぎこちない瞬間があるかもしれませんが、数回呼ぶと普通になります。
名前を呼ぶだけで、相手との距離感はぐっと近づきます。
■ 異性との話をうまく続ける会話ネタ
(1)相手の名前
名前を聞いたら、まずは褒めましょう。
その上で苗字や名前の珍しさ、由来、有名人と一緒だったりすることから会話を広げることができます。
(2)相手の見た目
髪型や服装、アクセサリー、メイクなど、見た目は思いつく限り褒めましょう。
褒められて嫌な気分になることはありません。
良い気分になってもらえると、相手から話してもらえることも増えていくはずです。
(3)好きな食べ物
好きな食べ物の話に加えて、好きな飲食店やお酒は好きかなど、グルメについて幅広く話を広げることができます。
話題性の高いお店を抑えておくことで、相手にお得な情報を伝えることができて喜んでもらえます。
(4)休日の過ごし方
休日の過ごし方を聞くことで、相手の趣味や嗜好、性格といった人となりが見えて共通点を見つけやすいです。
共通点が多ければ、休日に遊びに誘うこともしやすくなります。
(5)出身地
自分と同じ出身であれば、親しみやすさが倍増します。
また相手が地方の出身であれば、観光地や名産品、方言についてなど、話題が広がります。
(6)流行りモノ
映画やアニメ、アーティストなどのエンタメ、観光スポットなど、世間で流行りのモノについて興味があるか聞いてみましょう。
■ 忘れないで!話すことは聞くこと!
「聞くこと」の重要性は「話すこと」と同じ、もしくはそれ以上です。
「聞くこと」ができる人は、人に好かれ、信頼され、誰かの力になることができます。
会話をしていると、良いアドバイスをしなければ、相手が感動するようなことを言わなければ、とつい考えてしまいがちですが、相手が一番に求めていることは「話を聞いてくれる」ことです。
悩んだり落ち込んでいる時は特にですが、現実的な意見をされると、それが正論であればあるほど人は傷つきます。
よほどの信頼関係が築けている場合を除いて、まずは相手の話を親身に聞いてあげてください。
相手はそれだけで気持ちよくスッキリするもので、また話したいと思ってくれます。
「聞く」ときに気をつけるポイントをご紹介します。
(1)話す割合「相手7割、自分3割」
聞く時に大切なのは、こちらが話す割合です。
最も良くないのは、相手の話を最後まで聞かずに話し始めてしまうことです。
自分の話をしたい気持ちが強い人は、相手の話を遮ってしまいがちなので気をつけましょう。
最後まで話を聞いて、その話の内容に対してしっかりと反応をした後に自分の話をするようにしましょう。
話す割合は相手7割で、自分が3割を意識すると良いです。
少し話さ無さ過ぎたかと心配になるくらいがちょうど良かったりします。
(2)口角を上げて聞く
無表情よりも笑顔で話を聞いてくれた方が嬉しいのは間違いありません。
自然に笑顔をつくるのが苦手な人や、緊張して顔がこわばってしまう時は、口角を上げながら話を聞くことを意識してみてください。
口角を上げることで人は自然と笑顔になります。
笑顔にならなかったとしても、表情は和らぎます。
(3)声を出して笑う
面白い内容があれば声を出して笑ってください。
表情だけだとインパクトが弱くて本当に面白がっていることが伝わりづらいです。
自分の話を楽しそうに笑って聞いてくれると、相手も楽しく話してくれます。
(4)適度に質問する
話を聞くだけでは、受け身過ぎて相手も困ります。
会話の中で相手が話した内容に質問をすると、適度な間合いになって良いです。
質問することで相手の話をより深く理解することができて、さらに話が広がります。
(5)適度に相槌する
自分だけが話していると、相手が真剣に聞いてくれているか心配になます。
相手に心配させないためにも、適度な相槌が大切です。
頻度も大事ですが、相槌する適切なタイミングもありますので気をつけましょう。
おわりに
初対面の人と会話をすると緊張する原因から、会話のコツやネタなどを紹介させていただきましたので、参考にして初対面でも好印象な会話を心がけてください。
しかし、会話はテクニックも大切ですが、本質は上手になることよりも、相手と言葉を交わす瞬間をいかに楽しむことができるかです。
ぜひ初対面の人との会話を楽しんで、あなたの世界をさらに広げていってください。