
はじめに
話している内容が全く同じでも、自信に満ち溢れている印象の人には説得力があるのでついつい引き込まれてしまいます。
そして本当に自信があるかないかはさておき、「自信が無さそうに」見えてしまう話し方というのが、残念ながら存在しています。
実際には自信があるのに、話し方によって自信が無い印象を与えてしまって説得力に欠けてしまうのはとても残念なことです。
ここでは、自信の無い話し方を改善して、自信のある話し方にするためのポイントをご紹介します。
■ 話し方に自信がない人は多い
話し方に自信が無い人は意外とたくさんいます。
特に学生から社会人になると、打ち合わせや接客など職場内外問わず人前で話す機会が格段に増えます。
これから社会人になる人にとっても、就職活動の場面においては、面接官に対して自分が何者であるか、自分のいいところを強くアピールできるようにならなければなりません。
初対面の人や自分より目上の人と話をする際は、誰しもが緊張しますし多少の苦手意識を持っていますので、表立って得意であるという人は少ないはずです。
この苦手意識はちょっとした工夫で克服することが可能ですので、その方法についてご紹介していきます。
ご自身の苦手度合いが強い自覚がある方は、無理に努力するよりも、すぐにでも話し方教室へ通って話のプロに助けを求めることをオススメします。
■ 自信がなさそうに見えてしまう理由
自信が無さそうに見えてしまう理由を5つ紹介します。
(1)姿勢が良くない
猫背の姿勢で話すこと、片方の足に重心が寄った姿勢で話すことは、やる気がない、元気がないといった悪印象を与えてしまいます。
背筋をしっかりと伸ばして話すと、やる気や元気が伝わって自信がある印象を与えてしまいます。
(2)目線が定まらない
話し手の目線があちこちに移動してしまうと、聞き手は不安になりますし、相手の落ち着きがない様子は自信の無い表れとなって伝わってしまいます。
聞き手の目を見るアイコンタクトを意識して話すことが、自信を持って話している印象につながります。
(3)「えー」や「あのー」が多い
「えー」や「あのー」といった余計な言葉が多いと、焦っている印象になってしまい、自信がない印象に繋がって伝わってしまいます。
間が空いてしまうことを恐れているのが原因のひとつですが、文章にした時にいわゆる句読点に当たる箇所は、恐れず間をとりましょう。
(4)声が小さい
小さくてか細い声は、自信が無い印象を与えてしまいます。
実際に自信がない時は、自分の存在を目立たないようにしようとする心理が働いて声が小さくなるものです。
むやみやたらに大きい声は不快になるので注意が必要ですが、ある程度の聞き取りやすい声の大きさは必要です。
(5)早口
早口は時に自信が無い印象を与えてしまいます。
実際に緊張していなくても、早口は焦っている印象から自信の無い印象に繋がってしまうことがあります。
ゆっくり余裕を持ったスピードで話すことで、堂々と落ち着いている印象を与えることができて、それが自信のある印象に繋がって伝わります。
■ 話し方が変わると印象が変わる
ちょっとした話し方の工夫で印象は大きく変わります。
ここではその工夫を3つ紹介します。
(1)「だと思います」を多用しない
語尾に「だと思います」が頻発すると、自信が無い印象を与えてしまいます。
自分の考えではなく、事実を述べる際は「です」「します」といった言い切る表現を使いましょう。
(2)お願いをするとき
例えば、仕事を手伝って欲しいときに「手伝ってください。」とだけお願いをするよりも「あなたの正確でスピーディーな仕事にいつも感心しています。手伝ってください。」とお願いしたい理由をしっかり述べてからお願いするのでは印象が全く異なります。
相手が言われて心地良い理由を最初に伝えると、良い回答がもらえる確率は高まります。
(3)具体的な感謝を伝える
例えば、仕事を手伝ってくれた相手に「ありがとうございます。次回も手伝ってください。」と伝えるだけでは、相手は次回も率先して手伝おうという気持ちにはなりません。
「あなたの意見や行動のおかげで今回のプロジェクトが上手くいきました。ありがとうございます。次回も手伝ってください。」と言われると、相手は自分だからこそ役に立つことができたという気持ちになって、また役に立ちたいという思いから良い回答につながる確率が高まります。
■ 自信がない人の話し方を変えるコツ
話し方に自信がない人が、自信を持つためのコツを紹介します。
(1)自分の話し方を録音して聞いてみる
自分の話し方を録音して聞いてください。
スマホには録音アプリが搭載されているので、簡単に録音できます。
「声が小さい」「早口になっている」など自信が持てない理由がはっきりとするはずです。
(2)自分の話し方を録画して見る
自分の話し方を録画してください。
録音同様にスマホには録画機能が搭載されていますので、簡単に録画できます。
注目すべきことは、姿勢、表情、目線です。
最初は恥ずかしく感じるかもしれませんが、その映像に映っている姿こそが、普段周りの人が見ているあなたの姿です。
自分の良くないところをそのままにしている方が、よっぽど恥ずかしいことですから、積極的に自分の良くないところを見つけましょう。
(3)手本を見つけて真似をする
自分の改善すべき箇所が明確になったら、お手本となるような理想の話し方をする人を見つけてください。
家族や親しい友人、職場など身近にいれば一番良いのですが、見当たらなければテレビやYouTubeなどで活躍している有名人でも構いません。
その人の話し方を何度も聞いたり見たりして、真似をして練習してそっくりそのまま身につけてみてください。
最初は真似をしているだけだったのが、だんだんと自分流になってきます。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
最初から自信を持って話すことができる人はいません。
自分の改善点を把握して、練習を重ねてひとつひとつ解決していくのみです。
自分だけで進めていくのが難しいと感じたら、話し教室にいる話し方のプロに頼るのもひとつの選択肢です。
自信に満ちた話し方を身につけて、自分自身が幸せになり、またあなたが誰かを幸せにできるようになることを願っています。