• お問い合わせ

    CONTACT

  • MENU

いつもの話し方を「上品」「育ちが良い」と感じさせるコツ|話し方教室VOAT【日常会話コース】

2021.01.20

1892092_s.jpg


--はじめに


品のある人って、男女問わず素敵ですよね! 背筋がピンと伸びている人や、言葉選びが丁寧な人など、ごくごく普通の人でも立ち振る舞いや言葉遣いがきれいだと《上品・育ちの良さ》を感じます。みなさんは、どういうときに人に対して上品で、育ちの良さみたいなものを感じますか? 言葉遣いは人の印象を大きく左右します。見た目が美しくても口調が荒いと、とても残念な印象になってしまいます。では、どんな話し方をすると好感をもたれる、《上品・育ちの良さ》を感じさせることができるのか特徴を見ていきましょう。レッツトラ〜イ!!


■上品な話し方の特徴とは


上品とは、品格の高い行動や言動のことを指します。そこには品(ひん)があり、洗礼されているさまを表しています。外見や性格、〈言葉遣いなどから柔らかい雰囲気を与える人〉は、上品な人と思われることが多いです。上品な人に共通する特徴がありますいくつか挙げてみましょう。


【上品な人の特徴と行動】

1. 丁寧な言葉遣いで話しています


言葉遣いはその人を表します。上品な人は、初対面の人に対しても普段から仲が良い人に対しても相手に気を使いながら話します。
丁寧な言葉遣いを使う人は、相手を見て言葉を選んでいるわけではありません。たとえ、自分より年齢が下の人でも年齢だけで判断するのではなく、関係性を築けていない相手であれば敬語で話します。上品な人は普段から言葉遣いに気をつけて話しているのです。


2. 食事マナーなどあらゆる行事のマナーを身に付けている


上品な人は行事マナーを身につけています。大人になれば冠婚葬祭に呼ばれる機会は多くなります。上品な人とは既にマナーが身についているので、アタフタしてしまいそうなシーンでもサッと対応ができるのです。「あれれ?これ、どうするんだっけ?!」と悩むこともありません。食事や行事のマナーは知らないと恥をかくことも多く、優雅で上品な人ほどマナーについて勉強をしています。


3. 大げさに笑わず、口に手を添えながら小さく笑う


大きな口を開けて「ガハハ!」と笑う姿は、本当に楽しそうに見えます。しかし、上品な人ほど面白いことがあったとしても、大げさに笑うことはありません。面白いとは思っていても、「ガハハ!」と大げさに笑うことで、見る人によっては下品な人と捉えることを知っているからです。上品に見せる笑い方は、口元に手を添えて小さく笑うだけです。手を叩いたり、オーバーリアクションをすることはありません。


4. ご近所さんや知り合いとあったら、適切な角度でお辞儀して挨拶する


挨拶をすることの大切さは小さい頃から皆当たり前のように教わります。上品な人は挨拶する時、声に出さなかったとしてもきちんと頭を下げます。それは、挨拶をすることで周囲との良い関係性も築けることを知ってるからです。挨拶することは最低限のマナーですが、近所の人に知り合っても知らないフリをしてしまったり、頭だけペコっと下げるだけだったりと挨拶が雑になる人も多いです。上品な人ほど、挨拶をする際は軽い会釈をして挨拶をします。


5. 歩く時や物を置く時など、大きな物音を立てない


上品な人は物音を立てないように心掛けています。上品な人ほど、動作や行動に気を使います。必要以上に大きな物音を立てることはなく、歩くときもかかとをズリながら歩くことはしません。大きな物音を立てるということは、周りの人にも聞こえています。「ドンッ」「ドカッ」といった音やヒールの「カツカツ」といった音は意外と響くので、相手から「うるさいな」と思われることもあります。上品な人は周囲のことまで考えているので、むやみに大きな音を出さないのです。


6. 知らない人に対しても、気配りや気遣いができる


社会人になると食事会や打ち合わせなど、知らない人との交流が増えます。上品な人の特徴は、自分が知っている人だけに気を遣うのではなく、飲み会の場など周囲を見ながらグラスが空いてないか、1人ぼっちになっていないかなど、気にかけることが出来ます。知らない人に話しかけることは勇気が入りますが、上品な人とはそういった場面でも、他人にためらうことなく気配りできる人なのです。


■イメージを掴もう「上品な話し方」とはどんな人?


《穏やかである》


まず、穏やかであるということです。自分や他人を大事にできる人が多く、性格そのものがとても穏やかであることが、上品な人に共通している特徴です。イライラしたり、他人を攻撃したりしません。そんな穏やかな性格が、そのまま顔や雰囲気に表れているのです。上品な人になるには、必須条件として穏やかであることが挙げられます。感情の波が激しかったり、気分屋で日によって性格が違うという特徴がある人に対して、上品さは感じませんよね。上品な人になりたいのであれば、穏やかな性格を目指すことで、上品な人に近付けます。


《余裕がある》


余裕があるということです。いつも時間に余裕を持って行動しているのが共通した特徴です。常に余裕がある姿に、高貴な雰囲気や佇まいを感じます。時間や行動に余裕を持っていることで、気持ちにも余裕が生まれ、顔や雰囲気にも表れます。常に時間に追われているような人や、待ち合わせにぎりぎりだったり遅刻気味な人のことを上品だとは感じないものです。上品な人になるには、日頃から時間に余裕を持った行動を心掛け、気持ち的にも余裕がある状態でいることが大切です。


《姿勢がいい》


姿勢がいいということです。自分に自信を持っていて何事にも前向きで、その生き方が姿勢にも表れているのです。立っている時の特徴は片方の足に体重を掛けるようなことはないですし、座っている時も普通は猫背になりがちですが、ピンと背筋が伸びています。歩いている時も、しっかり前を向いて颯爽と歩いているのが特徴的です。常に背筋が伸びていて高貴な雰囲気を持つ姿は、誰が見ても上品な人だなと感じます。


《清潔感がある》


上品な人は、全体的に綺麗で清潔感のある身なりをしていることが特徴として挙げられます。アイテム一つ一つがきちんと手入れが行き届いていて、服も綺麗に洗濯されていることは当然で、シワになっていたり、ほつれているようなこともありません。汚れにも敏感で、シミ抜きアイテムを持ち歩いている人も多いです。普段から自分の手で大事に手入れしているからこそ、そのアイテムが似合います。上品な人は、自分に合うアイテムを知り、大事にすることで清潔感を保っているのが特徴的です。


《落ち着いている》


落ち着いているということです。常に時間や気持ちに余裕を持っているおかげで、上品な人は、仕草や動きが落ち着いていることが特徴です。何をするにも落ち着いていて、慌てていたり、前のめりになることはありません。自分自身が安定して落ち着いているので、他人に対しても急かすようなこともないです。せかせかしているような人には、品は感じないものです。上品な人になりたいと思ったら、日頃から落ち着いて行動するように意識する必要があります。落ち着いている人には、周囲も居心地の良さを感じるというのが特徴的です。


《丁寧》


丁寧ということです。美しい振る舞いには丁寧さが大事です。上品な人の共通の心掛けとして、物を丁寧に大事に扱い、音を出さないという特徴があります。例えば、物の受け渡しなど、受け取る場合は両手で、渡す場合は片手を添えてなど、ちょっとしたことでも丁寧さを意識しています。また、物を置く時や触る時など、やたら大きな音を出さないようしていることも特徴的です。鞄や物を投げるようにして机に置いたり、急いでいる時にノートパソコンをバンと音を立てて閉じたり、がさつな人は、上品さに欠けますよ。


《マナーがなっている》


上品な人だと感じるのは、正しいマナーを知っていて、動作一つ一つにおいて、しっかりとマナーが守られているのが特徴的です。特に食事のタイミングにおいて、マナーはとても重要。箸は正しい持ち方で持ち、テーブルに肘をついて食べない、などの特徴がきちんとできていることで育ちの良さを感じます。マナーが伴っていない場合、とても上品とは言えません。上品な人になりたい場合、正しいマナーを知ること、そして日頃の動作を意識することが大切です。


《丁寧な言葉遣い》


丁寧な言葉遣いということです。上品な人は、特徴として、若者にありがちな流行り言葉や、略語を使いません。正しい日本語を意識し、きちんと正式名称で言うようにしています。上品になりたいと思ったら、丁寧な言葉遣いを意識しましょう。日頃から気持ちに余裕を持って安定していれば、丁寧な言葉遣いになりやすいでしょう。丁寧で美しい言葉遣いができることで、周囲も品の高さだけではなく話しやすさも感じるものです。


《目を見て話す》


挨拶を交わすとき、会話をするときなど、目を見て話せるというのは、相手と向き合おうとしている証拠です。上品な人は、自分を理解して前向きに生きているので、周囲ともきちんと向き合おうという気持ちを持っています。また、目を見て話すことで、顔の表情も確認できるので、相手の感情も感じることがきます。いい距離感を保てるのも、目を見て話す特徴があるからと言えます。にこやかに目を見て話せるようになりましょう。


《まとめ》


上品になるために意識することは、全てを丁寧にということです。日常生活における全ての言動を丁寧にしましょう。物を渡す時は手を添える、受け取る時は両手で、音を立てないで物を触る、といった物の扱い方を始め、言葉遣いもやたら流行語や略した言葉は使わない。日頃から丁寧さを大事にすることで、品は身に付きます。また、上品になるには、自分自身に対しても丁寧に向き合うことが大事です。自分をよく知り、丁寧に扱えることで、他人に対しても優しくなれます。自分も他人も大事にできる人こそ品格を感じます。


■言葉選びで上品な印象に


1. あいづちは「はい」


あいづちを「ええ」と打つ方もいると思いますが、相手に失礼な印象を与える可能性がある言葉です。「なるほど」といった言葉も目上の人に対しては使わないようにしましょう。あいづちは、会話の邪魔にならない程度の頻度で「はい」と言いながら軽くうなづくのが理想的です。会話を盛り上げるために「はい、分かります」「はい、本当にそうですね」など一言入れるのもおすすめですよ。


2. 「おっしゃる」


「おっしゃる」は「言う」の尊敬語ですが、これが使いこなせると丁寧な印象になります。特に「おっしゃる通りです」は、相手に同意する時に使うことができます。謝罪の時、相手の主張を受け止める場合に使うと便利です。
「先日言っていた〇〇の件」ではなく「先日おっしゃっていた〇〇の件」と正しい日本語を使える大人でありたいです。使い慣れてきたら、さまざまな場面で使ってみましょう。


【使用例】
『おっしゃるとおりでございます。』
『おっしゃるとおりです。申し訳ございません。』
『〇〇様がおっしゃることはよく分かります。』
『先日おっしゃっていた〇〇は・・・』
『〇〇さんがおっしゃるなら・・・』


3. 「心ばかり」


人に物を贈るときに「つまらないものですが」と言うのは、あまりセンスが良いとは言えません。それよりも、ほんの気持ちですという意味の「心ばかり」を使用した方が素敵な印象を残せます。同じ謙遜の言葉ですが、受け取る方の気持ちも違いますよね。


【使用例】
『心ばかりの品ですが。』
『心ばかりの贈り物をお届けいたしました。』


■「上品な話し方」を身につける話し方のコツ


《言葉の響きがやわらかです》


上品な話し方とは、心地よい響きのある言葉です。たとえば「でっ!」「げっ!」というような濁音は、乱暴な印象を与えますし、「あっ」「きゃっ」というような促音は、子どもっぽい印象を感じさせます。そういった言葉はできる限り避け〈響きのやわらかな言葉〉を、心がけて使って下さい。


《考え方が柔軟です》


「私は正しい!」とか、「失敗するに決まっている!」「そんなことは、常識だよ!」というような決め付けた物言いは、間違いなく敵をつくります。考え方は人それぞれ違って当たり前なのですから、一つの考え方に固執するのはやめましょう。すると、相手を受け入れ、自然と〈やわらかな話し方〉になります。同じことでも、伝え方次第でやわらかくも、きつくもなりますし、上品にも下品にも聞こえます。


《語尾は「です」「ます」などで整える》


あなたは、会話の語尾に気を配っていますか?
友人同士のプライベートの会話で、「◯◯でぇ」「◯◯さぁ」「◯◯で?す」など。くだけた話し方をしていると、ビジネスの場でもふとしたときに、口をついて出てしまいます。極めて真面目な質問に対して、「でもさぁ」「それはさぁ」と、「さぁ」で返すようでは、本当に考えて発言しているのか疑ってしまいます。語尾は、「です」「ます」などで整える。その際、語尾は下げるのが「上品な話し方」のポイントになります。「ます」の語尾を上げると、低音の声の持ち主であっても、落ちついた印象の方でも幼稚さを与えてしまいます。会話では、話し始めのトーンは高く、語尾にかけて下げていくと、心地よく相手の心を捉えるものです。語尾が上がるのは、疑問や感動を表すとき。それ以外は「です」「ます」と、言い切るイメージで話すと、落ちついた印象を与え、発言に信頼感や重みが増します。


《上品な人は、相手を自分だと思って話している》


上品な人の話し方の特徴は、相手を心地よく、ほっとさせることです。あなたの周囲にも、いらっしゃるでしょう。その人と話をすると、落ちつく。また会いたくなる。会話の余韻に浸れる。そういう方は、常に相手を自分だと思って、話をしているといえます。


《正しい言葉は正しい心から生まれる》


上品な話し方をする上では、場面に応じた敬語を使っているかを、確認するのもいいでしょう。誤った言葉遣いに気づかずにいると、知性や教養の無さを露見してしまいます。〈正しく敬語を使える〉〈正しい言葉遣いができる〉と信頼度、安心感が高まります。仮に周囲の人がくだけた言葉を使ったり、流行の言葉を話していてもぶれずに正しい言葉を使いましょう。


--終わりに


あなたが日頃どう話しているかは、ふとした瞬間に出るものです。普段、使っていない言葉を改まった場で使おうとしても、無理があります。日頃から、ていねいな話し方を心がけましょう。すると、やがてあなた自身の考え方や振る舞いまでも変わってきます。周りに上品だと感じる方がいましたら、言動にどんな共通点があるか探してみましょう。そしてその共通点を実際に真似してみましょう。上品な人になるには毎日意識するかどうかにもかかっています。ささいなことでも品のある言動を心掛けてみて下さい。