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【伝わる話し方】要点を的確に伝える!ロジカルで簡潔な話し方の練習法|話し方教室VOAT

2025.06.03

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(1)はじめに

ビジネスや日常会話において、話が長くて要点が伝わらないと「結局何が言いたいの?」と相手に思われてしまうことがあります。一方で、要点を的確かつ簡潔に伝える話し方は、相手に信頼感や説得力を与えます。
ここでは、要点をスムーズに伝えるためのロジカルな話し方や具体的な練習法を解説します。ビジネスシーンはもちろん、プレゼンや面接、日常会話でも役立つスキルです。


(2)ロジカルシンキング

ロジカルシンキングとは、物事を論理的に考え、筋道を立てて説明する思考法です。話が伝わりやすくなるだけでなく、説得力や信頼感も増します。
▼ ロジカルシンキングのポイント
• MECE(ミーシー):漏れなくダブりなく話すために、「すべてを網羅し、重複しない」ように整理する。
• ピラミッド構造:結論→根拠→詳細といった構成で話す。
• 論理的な因果関係:「原因→結果」「問題→解決策」といった明確なつながりで話す。
▼ 練習法 日常的に「なぜ?」「どうして?」と問いを立てながら話す癖をつけましょう。また、ニュースや記事を読んだ後に要点を簡潔に説明する練習も効果的です。


(3)PREP法

PREP法は、結論→理由→具体例→再度結論という流れで話を組み立てるフレームワークです。
▼ PREP法の構成と例
• Point(結論):「この商品はコストパフォーマンスが非常に優れています。」
• Reason(理由):「なぜなら、他社製品と比べて半額で同等の性能だからです。」
• Example(具体例):「例えば、競合製品は5万円ですが、この製品は2万5千円で購入できます。」
• Point(再度結論):「したがって、非常にお得でおすすめです。」
▼ 練習法 ニュースや記事の要点をPREP法で説明する練習をしましょう。「結論は何か?」を常に意識することで、話が簡潔かつ論理的になります。


(4)結論ファースト

結論ファーストとは、最初に要点を伝えてから詳細を説明する話法です。相手に「何を伝えたいのか」がすぐに伝わります。
▼ 結論ファーストの例
• NG:「最近の売上ですが、3月は少し落ち込みましたが、4月は回復しました。」
• OK:「4月の売上は回復しています。3月は落ち込みましたが、その後順調に伸びています。」
▼ 練習法 日常会話で「最初に結論から話す」癖をつけましょう。質問に対して「はい/いいえ」で即答した後に理由を補足する練習も効果的です。


(5)端的な表現

話が冗長になると要点がぼやけてしまいます。端的な表現を意識することで、簡潔で分かりやすい話し方になります。
▼ 冗長な表現と端的な表現の比較
• NG:「お時間があれば、少しだけご説明をさせていただいてもよろしいでしょうか?」
• OK:「少しだけご説明させてください。」
▼ 練習法 話す前に「本当に必要な言葉だけを残す」意識を持ちましょう。10秒以内で話をまとめる練習も効果的です。


(6)要約力

要約力は、長い話を短く的確に伝えるスキルです。要約できる人は、相手に「要点をきちんと理解している」と思わせることができます。
▼ 要約のコツ
• 「何を伝えたいのか」を一言で表現する。
• 不要な情報は省き、重要ポイントに絞る。
▼ 練習法 新聞記事やニュースを30秒で要約する練習をしましょう。


(7)論理的順序

話の順序がバラバラだと、聞き手は混乱します。「原因→結果」「問題→解決策」といった論理的な流れを意識しましょう。
▼ 論理的順序の例
• 原因→結果: 「作業ミス(原因)により、納品が遅れました(結果)。」
• 問題→解決策: 「人手不足が問題です。そのため、人員を増やします。」
▼ 練習法 日常の説明で「なぜ?」「その結果どうなる?」を意識して話す練習をしましょう。


(8)具体例の提示

抽象的な話はイメージしにくく、伝わりにくいです。具体例を交えることで説得力が増します。
▼ 具体例を使う話し方の例
• NG:「この商品は使いやすいです。」
• OK:「この商品はボタンが1つだけなので、誰でも簡単に操作できます。」
▼ 練習法 日常の説明で「具体例を1つ追加する」練習をしましょう。


(9)説得力のある話し方

説得力を高めるには、主張に根拠を添えることが重要です。
▼ 説得力を増すフレーズ例
• 「データによると...」
• 「実際の事例として...」
▼ 練習法 主張の際には必ず「理由や根拠」を添える癖をつけましょう。


(10)聞き手目線

相手に伝わりやすい話し方をするためには、聞き手目線を意識しましょう。
▼ 聞き手目線のフレーズ例
• 「ご存知かもしれませんが...」
• 「もしご不明点があれば...」
▼ 練習法 会話で「相手が理解しやすいか」を意識して話しましょう。


(11)間の取り方

間を効果的に使うことで、要点を強調し、説得力が増します。
▼ 間を活用するポイント
• 要点の直前に一拍置く。
• 重要な部分で少しゆっくり話す。
▼ 練習法 意識的に「間」を取る練習をしましょう。


(12)おわりに

ロジカルで簡潔な話し方は、相手に明確なメッセージを伝えられます。日常的に練習を積み重ねることで、説得力や信頼感が高まります。


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